【愛玩動物看護師より】 ステロイドの副作用予防の ヒントを

 

 

久しぶりに実家の愛犬、ももちゃんとお散歩に行きました!

 

 

もう10歳なのですが、少し見ない間にすごく大きくなっていました。

 

 

なんと8Kg前後だった体重が11kgと、3kg近く増量していたのです!

 

 

 

 

 

家族に話を聞いたところ、数年前から発症しているアトピー性皮膚炎が季節の変わり目で悪化してしまい、短期間でステロイドのプレドニンを投与していたという事でした。

 

 

プレドニンとはプレドニゾロンを有効成分とするお薬で、副腎皮質ホルモン(ステロイド)を科学的に合成したステロイド剤の一種です。

 

 

プレドニンなどのステロイド剤は炎症を抑える作用が非常に強く、様々な病気の治療に使われます。
強力な効果もある分、副作用も報告されています。

 

 

ももちゃんはプレドニンの短期投与だったのですが、副作用のひとつの食欲の増進、多飲多尿に加えてむくみが出てしまい、見た目も体重も増えてしまったという事でした。

 

 

 

多くの場合はプレドニンを減らしていくと副作用も落ち着いて体重も徐々に戻っていくそうです。

 

 

プレドニンにはいくつかの副作用がありますが、いずれの副作用も、その子によっての身体の状態や服用量・期間などで差があるため、絶対にこの症状が出る・出ないと言い切ることはできません。

 

 

副作用の多くはプレドニンの服用をやめると改善します。

 

 

一方で、長期に渡り服用していた場合は急にやめてしまうと、食欲不振や筋肉痛・関節痛、震えやショック症状などが現れる場合があります。 プレドニンの服用量を減らしていく方法は、一般には検査結果や症状をみながら減らしていく、というやり方で服用量を決めていきます。

同じ病気の治療を行っていても、期間や症状などにより減量スピードは異なります。

 

 

副作用への恐怖もあるかもしれませんが、勝手に服用量を減らしたりせず、必ず獣医師とよく相談する事が大切です。

 

 

 

 

もちろんプレドニンのみならず、他のお薬にも副作用はつきものです。

 

 

必ず用量・用法を守って、獣医師の指示に従って使用しましょう。

 

 

 

 

 

当院では、プレドニゾロンの副作用が出にくい『 自然医学療法の特殊療法 』を併用しますので、副作用が少ない状態で良い効果が出ています。

 

 

 

お薬についてお困りごとがあれば、気軽にご相談ください^^

 

 

 

 

愛玩動物看護師 飯田佳苗

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