【こんな症例も治りますシリーズ 690】 『 スコティッシュフォールド猫の骨瘤ではない 肩関節炎 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、猫ちゃんの肩関節炎像です。

■ 猫の肩関節は、外傷によるキッカケによっても慢性的な炎症が起こります。

■ 上腕二頭筋腱鞘炎が起こる事で、炎症が起こる事もあります。

 

参照サイト:

https://00m.in/wJZPN

 

猫 スコティッシュフォールド 14歳 オス(去勢手術済み)

 

【 前肢を伸ばしたまま横になって、いつもと違う鳴き声をあげる 】とのことで来院されました。

 

 

 

 

◆◆ 意識障害はなく、てんかん発作などとは様子が違うようでした。

 

 

 

■ 甲状腺機能亢進症や心疾患などを疑い、血液一般検査、甲状腺ホルモン検査を行いましたが、特に問題ありませんでした。

 

 

 

■ エコー検査で、心筋症が疑われましたが血栓塞栓症も否定的でした。

 

 

 

■ レントゲン検査で『 肩関節に重度の変形性関節炎が確認 』され、この痛みが原因であることがわかりました。 スコティッシュフォールドで有名な、『 いわゆる骨瘤 』とは違った形状です。

 

 

 

■ 消炎鎮痛剤を処方し症状は落ち着きましたが、関節炎自体は治らないので今後も痛みを抑えていかなければなりません。

 

 

 

■ 消炎鎮痛剤の長期服用は胃腸や腎臓に負担がかかりますので、負担の少ない注射薬を月に一度接種していくことにしました。

 

 

 

■ 肥満傾向であるため、減量も重要ですので減量用処方食も始めました。

 

 

 

 

 

◆◆ 元気よく階段を登れなくなったりジャンプをためらう様子が見られ始めたら、関節炎が原因かもしれません。

 

 

■ 痛みをなかなか訴えてくれない動物さんたちに、少しでも楽な毎日を過ごしてもらえるようサポートしていきたいです。

 

 

 

 

獣医師 新井澄枝

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