【こんな症例も治りますシリーズ 687】 『 猫にニキビ? アクネ 挫瘡 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、猫の『アクネ』という皮膚炎です。

■ 顎の下や、下顎の唇の下側に発生しやすい皮膚病です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/qgIDH

 

 

ネコ 6歳 メス(避妊手術済み)

 

 

 

【 3週間前からアゴの下や鼻の横が黒くなったり、毛が抜けたりを繰り返している 】とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ 飼主様からお話を伺ってみると、このネコちゃん、『 口の周りに黒いブツブツが出来、それを気にしてか、しきりに舐めたり、こすったりするので、特に鼻の下の部分は毛が抜けてハゲてくるんです。

 

 

 

◆◆ ただ、そうなると気にしなくなるので、1週間ほどで毛が生え始め、一旦良くなるのですが、また、黒くなり気にし始めて毛が抜けるのを繰り返し、全然、治らないので診てもらうことにした  』、とのことでした。

 

 

■ 猫のアゴや口周りに出来たブツブツは、『 挫瘡(ざそう) 』という皮膚の疾患で、猫の『 アクネ 』と言われることもあります。

 

 

 

■ アクネが出来やすい場所は、皮脂腺からの分泌物が多く毛づくろいをするのが難しいあごの下ですが、その他にも、唇や口角にできることもあります。

 

 

 

■ 症状が進むと毛が抜けて赤い斑点のようなものが出来て、かゆみや痛みが出ることもあります。

 

 

 

 

■ さらに重度になると、タダレて出血したり、細菌感染を起こして化膿してしまうこともあります。

 

 

 

■ ここまでなると、治療に時間がかかりますので、早めの発見、適切なケアが大切ですね。

 

 

 

 

◆◆ さて、このネコちゃんの場合は、皮脂がアゴの毛に絡み、黒い砂粒のようになったもので、少し痒いのか気になるため、舐めたりこすったりするのもあって脱毛もみられている状態ですが、症状としては軽度と診断されました。

 

 

 

 

■ このような軽度の症状の場合、適切なケアをすることで二次感染を防ぐことができますので、今回は、アゴの下や口の周りを消毒薬でやさしく拭いてあげることとしました。

 

 

 

■ 症状が軽度な状態であれば、ご自宅でのシャンプーで症状が進むのを防ぐこともできますが、できるなら早めに受診いただくか、予防にはこまめなスキンケアが大切なことから、当院のトリミングをご利用いただき、適切なシャンプーやマッサージ等を定期的に行うことをお薦めします。

 

 

 

■■ さて、1週間後、ご来院された際に、自宅でも消毒を続けていたら、黒ずみや脱毛もすっかり無くなったと嬉しそうにお話し下さいました。

 

 

 

■ 何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

 

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