【こんな症例も治りますシリーズ 682】 『 セカンドオピニオン診療 : 肝臓巨大腫瘍 』も 適切な診断と治療をします

↑ 上の写真は、肝臓がんのCT検査画像です。

◆ 赤矢印で示している部分が、肝臓がんの部分です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/xfqwp

 

犬 ミニチュアシュナウザー 10歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 ペットホテルに預けてから元気、食欲の低下、下痢が見られた 】という主訴で来院されたワンちゃんです。

 

 

 

◆◆ 血液検査では肝臓系の数値や白血球数が激しく上昇していました。

 

■ また以前から胆嚢粘液嚢腫、甲状腺機能低下症があるとのことでした。

 

 

■ 他院にて膵炎治療薬の注射を開始し、当院へ来院されました。

 

 

■ 腹部エコー検査では少量の腹水も見られ、また肝臓に腫瘤も確認されたためすぐにCT検査を行いました。

 

 

 

 

◆◆ 肝臓の腫瘤はおそらく腫瘍で、総胆管を圧排し、胆汁の鬱滞を助長していました。

 

◆ また腫瘤は肝臓の大きな血管を巻き込んでいました。

 

■ 現在は膵炎治療薬によって元気を取り戻してきていますが、総胆管の圧迫を解除するためには腫瘤の摘出が必要です。

 

■ 重要な血管を巻き込んでいるため完全切除は難しそうです。

 

■ 腫瘍をできるだけ切除するという目的の減容積手術では、再び増大することが予測されますが、このままでは体調改善は見込めない状況ですので手術をした方が良いと思われます。

 

 

 

◆◆ 飼い主様も、生きている限りは元気で過ごして欲しいとのお考えですので、積極的な治療を進めていきたいと思います。

 

 

 

 

獣医師 新井澄枝

 

 

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