【こんな症例も治りますシリーズ 684】 『 一般的な飼主様治療では治らない 犬の難治性下痢 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上のエコー写真は、小腸の『ゼブラパターン』を示しています。

■ 詳しくは、本文を参照されて下さい。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/wPfuR

 

犬 パグ 7歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 1ヶ月ほど下痢が続いており、整腸剤を飲んでいないとあちこちに緩い便をしてしまう 】とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ 血液検査ではタンパク質、アルブミンの低下が見られました。

 

 

■ レントゲンを撮ると小腸壁が肥厚していました。 また、エコー検査では小腸粘膜にゼブラパターン と呼ばれる所見が見られました。

 

 

■ ゼブラパターンとは、」小腸粘膜に白いラインがシマシマに入るリンパ管が拡張している時に見られる所見です。

 

 

 

 

■■ このワンちゃんはタンパク漏出性腸症が疑われました。

 

 

 

■ タンパク漏出性腸症は、リンパ腫、リンパ管拡張症、炎症性腸疾患などの慢性の炎症性の腸疾患が原因となり、タンパクが腸粘膜から喪失してしまう疾患です。

 

 

 

◆ 原因疾患により予後や治療の選択が異なるため、麻酔下でCT検査、内視鏡検査を行いました。

 

 

 

■ CT検査でも十二指腸、空腸のびまん性の肥厚が確認されました。

 

 

 

 

■ 内視鏡検査では胃、小腸の粘膜面の生検材料を採取し、病理検査へ提出いたしました。

 

 

 

■■ 病理組織検査の結果は、炎症性腸疾患の可能性が高いとのことでした。

 

 

 

 

■ ステロイドの治療と、低タンパク食を開始したところ、ずっと緩かった便はみるみる良い便になりました。

■ 血液検査も低タンパク、低アルブミンが改善しました。

 

 

 

■ 下痢に長く悩まれていたので、飼い主様もとても喜んでいただけました !

 

 

 

■ 再発もある疾患のため、今後も慎重に経過を見ていきたいと思います。

 

 

 

 

獣医師 木島里衣

 

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