【こんな症例も治りますシリーズ 661】 『 セカンドオピニオン診療: 他院から転院してきた ワンちゃんの尿道閉塞 腫瘍? 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、犬の陰茎のCT検査画像です。

■ 犬を仰向けにして撮影した状態だと思って見てください。

■ 写真の上が頭側で、下が尾側です。

■ 中央の長い棒状の部分が陰茎で、その陰茎の『赤矢印』で囲われた部分が尿道閉塞を起こしています。

 

 

犬 ミックス犬 12歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 尿が出にくくなったため他院にかかりましたが、2軒の動物病院で尿道カテーテルの挿入ができなかった 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ レントゲン検査では尿道に結石は見当たらず、エコー検査をするとペニス先端から3センチくらいの場所で尿道が閉塞していました。

 

 

■ 尿道、膀胱は尿でパンパンに張っている状態でしたので、まずは膀胱穿刺して尿を抜きました。

 

 

 

■ CT検査、細胞診検査では『 重度の膀胱炎、尿道炎また尿道腫瘍の可能性 』という診断もあり、難易度の高い手術を実施して、尿道閉塞しているペニスの切除、および『 新しいオシッコの出口を作る 』尿道瘻増設術を行いました。

 

 

 

 

■ 病理組織検査の結果は『 尿道海綿体の増殖性病変による閉塞 』とのことでした。

 

 

■ 悪性腫瘍ではなかったので、今回の手術方法で問題なさそうです。

 

 

 

■ 現在は多少の尿漏れがある様ですが、排尿は順調です。

 

 

 

※ この尿漏れは、長期間膀胱から尿が出なかったので、パンパンになった膀胱が伸び切ってしまい、『 おもちを焼くと部分的に膨らむように 』膀胱の一部が膨らんでしまった『 膀胱憩室 』が出来ていたためです。

 

 

 

※ 膀胱憩室が出来ていると、その部分の筋肉が弱いので、オシッコが全量出る事が出来ず、寝ている時などに『 お漏らし 』しているのです。

 

 

 

 

※ 現在、この膀胱憩室の整復手術は、飼主様の返事待ちの状態です。

 

 

 

■ 膀胱炎の治療も適切に行わないと、炎症を起こした組織が増殖して閉塞を引き起こしてしまいます。

 

 

 

■ 命に関わる問題ですので十分注意が必要です。

 

 

 

獣医師 新井澄枝

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