【こんな症例も治りますシリーズ 622】 『 犬のセカンドオピニオン診療・治りにくい椎間板ヘルニア 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上のイラストは、代表的な腰痛の『椎間板ヘルニア』です。

■ 右上の拡大したイラストの赤い矢印部分が、『痛みが発生』している椎間板ヘルニアの部位です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/41Yv0Vk

 

犬 ミニチュアダックスフンド 12歳 オス 去勢手術済み

 

【 3日前から両後跂が麻痺し、立てない。 排便、排尿は自力でできている。 他院さんで診てもらい薬を処方されたが、あまり効いている気がしない 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

◆◆ 身体検査にて両後肢の動きが悪く、不全麻痺が見られました。

 

■ 神経学的検査とレントゲン検査を実施させていただきました。

 

■ レントゲン検査で背骨の骨(椎骨)同士の間が狭くなっている像は見られませんでしたが、神経学的検査から椎間板ヘルニアが疑われ、グレードⅢ(3/5)(不全~全麻痺(歩行不可能))と診断されました。

 

■■ 治療はグレードⅣ(4/5)以上は精密な画像診断を実施したのちに早期の外科的治療が必要になる場合もありますが、グレードⅢ(3/5)までは内科的治療(安静や消炎鎮痛剤の処方、鍼)を行っていくことも多いです。

 

 

 

■ 今回のワンちゃんはグレードⅢ(3/5)ということで、絶対安静とレーザー治療、翌日から鍼治療を進めていくことになりました。

 

 

■ 発症からすぐに鍼治療を始めると、1週間で歩き出せるワンちゃんも珍しくありません。

 

 

■ しかし今回は少し時間が経ってしまってから始めたので、反応に少し時間がかかり、2週間毎日の針治療でやっと2、3歩、歩けるようになりました。

 

 

 

■ そして3週間目にトイレまで歩けるようになりました。

 

 

■ その後は鍼治療を中断し、1週間に1回の通院治療でウルトラフォトニックバランサー(UPB)療法を選択させていただきました。

 

 

 

■ UPB療法は、キセノンという光線を3か所以上のツボに照射します。

 

 

■ キセノン光は体の深部にまで到達し、細胞を活性化してくれます。

 

 

■ 筋肉や神経に作用し痛みも軽減します。

 

 

◆◆ ご家族の協力もあり順調に回復し、生活に困ることはなくなりました。

 

 

 

◆ ただ、今後も同じようなことを起こすリスクがありますので、できる限り激しい運動を制限するようにお願いしました。

 

 

 

■ 椎間板ヘルニアを起こしやすい犬種として、ダックス・フンド、コーギー、シーズー、ビーグル等が知られています。

 

 

 

■ 何か歩行状態が変だなと気付かれた場合、すぐにご来院ください。

 

 

 

 

獣医師 天野雄策

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