【新 当院の特徴ある医療シリーズ 41】 【 スコティッシュフォールド猫の骨瘤治療 】は、新しく効果的な方法に変わりました

↑ 骨瘤治療 第一号のノコちゃんの骨瘤レントゲンです。

■ 左が治療前

■ 右が治療後(約8年後)

 

◆◆ スコティッシュフォールド猫には、耳が折れている系統と、折れていない系統があります。

 

■ スコティッシュフォールドは、可愛いですよね。

 

 

★ ご存知の方もおられるかもしれませんが・・・

 

 

 

★★ 耳が折れている系統の猫ちゃんは、足の骨にコブが出来やすいのです。

 

⇒ これを、『骨瘤』と呼びます。 英語名では、Scottish Fold osteochondrodysplasia。

 

⇒ 別名を、『骨軟骨異形成症』、と言います。

 

 

 

◆◆ 一般的には、『 骨瘤は治らない 』と言われていますが、私共の医療チームは『 骨瘤は治す事が出来る猫がいる 』と考えます。 一部に、『 骨瘤が治らない猫 』がいるとも言えます。

 

 

⇒ そして、私共は『 骨瘤の新しい出現傾向・治癒傾向 』に合わせて、徐々に『 治療方法の進化 』を続けてまいりました。

 

 

 

⇒ 今回は、そのストーリーが、皆様のお役に立つかもしれないと思い、ご紹介させていただきます。

 

 

※ 最後の方に、最近行っている【 第4次 新ハイブリッド骨瘤治療法 】をご紹介しております。

 

 

 

 

### こんにちは。 『 骨瘤治療の専門獣医師 』の高橋 俊一です。

 

 

◆◆ 当院が、このスコティッシュフォールド猫の骨瘤の治療を開始したのが、『 2010年8月 』からですので、丁度 13年前になります。

 

 

■ 夏の暑い日でした。 横浜駅の近くにお住いの飼主様が、『 ノコちゃん 』という猫ちゃんを連れて来られました。 たまたま、飼主様のご子息と院長の私が知人と言う関係で、『 院長、見て下さい 』と来院されました。

 

 

 

■ お近くの著名な動物病院では、『 この病気は、治らない病気なので諦めて下さい 』と宣言されたので、遠路はるばる当院に来られたのです。

 

 

 

■ 実は、私は『骨瘤』という名前の知識は知っていても、どうやって治せばよいのかの詳しい知識と技術は、その時点では持っていませんでした。

 

 

 

■■ そこで、そのレントゲンを私のブレイン獣医師と症例検討をしたところ、『 この病気を研究している先生を知っている 』、『 その先生を紹介する事も出来る 』と言われました。

 

 

★ 早速、この病気を研究中の先生と、私のブレイン獣医師と、私の3人で相談して治療方針を決めて、『ノコちゃんの骨瘤のトライアル治療』を開始しました。

 

 

 

★ 何度か上手に行かなかった事もありましたが、最終的には何とか上手くいったので、『 第1次 ハイブリッド治療が成功した! 』という事で、当院のブログ記事に発表しました。

 

 

■ ノコちゃんは、実は初期に再発がありましたので、2回のハイブリッド治療を行いました。

 

 

 

■ その後、2020年4月29日に別の病気で亡くなるまでに、8年間強の期間ではありますが、ノコちゃんは骨瘤の再発は無く一生を終える事が出来ました。

 

 

 

※ このノコちゃんとの出会いが無かったら、その後の『 多くの骨瘤治療 』が開始できなかったので、ノコちゃんと飼主様には心から感謝しております。

 

 

 

 

◆◆ それから、当院では骨瘤の治療が本格的に開始していたったのですが、同じ方法で治る子、治らない子が出てきたり、途中で大型の治療機器が壊れてしまい、【 第一次 ハイブリッド治療 】を中止しないといけなくなったり、骨瘤治療は苦難の連続でした。

 

 

 

■ 【 第一次 ハイブリッド治療 】を中止している間も、各地から『スコティッシュフォールド猫の骨瘤』に関するお問合せをいただくため、【 第二次 内服療法 】に使える薬を世界中から探し出しました。

 

 

 

※ そして、ある資料から『 この内服薬が効くのではないか? 』というヒントを得て、海外から正規輸入で薬を仕入れながら、治療を開始したのです。

 

 

 

■ この間も、この内服薬だけで効果がある子や、全く効果が出ない子など・・・

 

 

 

◆◆ しかし、2019年3月から大型治療器が再稼働し始めたのに伴い、外科を利用した【 第三次 ハイブリッド治療 】が再開出来ました。

 

 

 

 

 

 

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★★★ ちょっと長くなったので、中略します。

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◆◆◆ 短く まとめます。

 

 

 

◆ 治る子、治らない子の差を無くすために、工夫を繰り返して【 第四次 新ハイブリッド治療 】を開始したところ、治療効果の良い感じの子が増えてきました。

 

 

◆ この治療方法は、簡単に言うと、最後の行程で内服療法を追加する方法です。

 

 

※ 別名、サンドイッチ・ハイブリッド療法と言って、ハイブリッド治療の前後に内服療法を行う方法です。

 

 

※ 後半の行程での内服薬の錠数は、前半よりも減りますので、一生にかかる費用が低下するということで、飼主様には好評をいただいております。

 

 

 

■ その子その子によって、治療方法が違いますので、出来ましたら来院いただく事をお勧めしております。

 

 

 

■■ スコティッシュフォールド猫の骨瘤で困っている、という方は、院長予約を取られてからお越しください。

 

 

 

湘北どうぶつ次世代医療センター
骨瘤 専門診療 予約フォーム
https://00m.in/rFILJ

 

046-274-7662

 

 

骨瘤治療 専門獣医師 高橋 俊一

 

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