【新 当院の特徴ある医療シリーズ 30】 ウサギの重症な斜頸の 新・治療法 を紹介致します

★ ウサギさんが首を傾げている状態です。
★ これを、『斜頸』といいます。
■ ひどくなると、食欲も無くなります。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3rgp1KO

 

 

■■■ ウサギの“ 重症で治りにくい斜頸 ”治療(その2) ■■■

 

 

◆◆ 今年1月に、同様の演題でブログを書かせていただきました。

 

 

■ その時のウサギさんは、軽症の斜頸だったので、ステロイド剤と抗菌剤での数日間の治療により、斜頸はほとんど改善されましたが、今回のウサギさんでは、さらに当院で行われている副作用の少ないUPBを用いた症例をご紹介します。

 

 

 

 

■■ その前に斜頸とは、首をかしげているように頭が斜めに傾いている状態を言います。

 

 

■ 原因は、主にエンセファリトゾーン(微胞子虫)という寄生虫により、あるいはパスツレラという細菌感染により、体の平衡性を失うことで、まっすぐ歩けず同じ方向にグルグルと回り続ける旋回運動や、立てずに横に転がり続けるローリングという症状が出ることもあります。

 

■ そして、これらの症状によって上手に水分や食事をとることが出来なくなり、脱水や胃腸の動きの低下が起き、最悪の場合、命に関わることもあります。

 

■ また、早期の発見・治療により、完全に元通りになる場合もありますが、症状が軽くなっても首は傾いたままの状態などの後遺症が残るケースもあります。

 

 

 

◆◆ さて、今回のウサギさんも、飼い主様が気が付いたら、首が90度以上傾いて、真っすぐ立てなくなり、直ぐに転がってしまうことで来院されました。

 

 

■ 当院にて、神経学的検査、レントゲン検査を行うとともに、治療として抗菌剤、ステロイド剤の治療を行うことにしましたが、重度の斜頸で、ローリング(カラダの縦軸を中心にコロコロと回転する事)がひどい状態でした。

 

 

 

■ そこで、食事の補助や強制給餌を行うこと、また、胃腸を動かす薬や食欲増進剤の投与、点滴を行うため、一旦、食欲・体力回復のため入院してもらうことにしました。

 

 

■ 食欲は1週間ほどして改善しましたが、斜頸やローリングにはあまり変化がなく、自力では食事・飲水もできない状態でしたので、退院してからも、通院でUPB(ウルトラ・フォトニック・バランサー)という光線治療を行うことにしました。

 

 

 

■ UPBでは、特殊な光線を、インド伝統獣医学のチャクラや、中国伝統獣医学のツボ(穴位)の位置に一定時間当て、体内の氣の流れを良くして、神経伝達アップや免疫力アップを図ります。

 

 

■ また、チャクラからのエネルギーチャージにより、『 四肢に力がはいらない事や、歩行中よろけてしまう事の改善 』にも効果を発揮することができます。

 

 

 

 

■ さて、今回は1週間に一回程度の照射を開始し、3回目に来院された時には、四肢の力がしっかりしてきて、ローリングすることも減り、首を高く持ち上げることができるようになったため、自力で食事や飲水をすることができる様になっていました。

 

 

 

■ また、首を持ち上げると90度傾いていた斜頸が45度まで改善されていました。

 

 

■ その後も通院を繰り返していく度に、これらの状態は改善され食欲・元気も良好で、飼い主様が『 この子の状態が日増しに良くなっていくのを毎日みていると、元気が出るんです 』と、嬉しそうにお話下さいました。

 

 

■ これからも通院は続きますが、日常生活の質的向上(QOL)や症状の回復を、飼い主様と一緒に見守ってあげたいと思います。

 

 

■ お困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

 

 

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