【こんな症例も治りますシリーズ 485】 ウサギの治りにくい異常歯 も適切な診断と治療で治します

上のレントゲン像は、ウサギさんの横顔像です。
★ 左上の画像が正常像です。
★ 右上の画像は、奥歯が変形しており、無麻酔治療では難しいかもしれません。
☆ CT検査をすると、立体的に分かりますので、治療も正確に出来ます。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3590z6t

 

 

ウサギ ネザーランドドワーフ 9歳 オス

 

 

【 最近、硬いものを食べない。 食欲が少しない。 】とのことで来院されました。

 

◆◆ ウサギが食欲を無くす時は、何か異常がある時です。

 

 

■ この子は諸検査の結果、奥歯の伸びすぎが原因で硬いものを噛めなくなってしまったようです。

 

 

■ 顔のレントゲン検査を行ったところ、無麻酔での歯の治療では『 難しい奥歯の箇所と形態が原因 』になっていました。

 

 

■■ 治療は全身麻酔を行い、奥歯を削ることになりました。

 

 

 

■ 麻酔前の血液検査などに大きな異常はありませんでしたが、高齢なウサギさんの麻酔は短時間に終わらせることが重要です。

 

 

■ ウサギの麻酔は、非常に難易度が高いのですが、事前計画と事前対応を充分にすれば大丈夫です。

 

 

 

■ 今回は、上手な麻酔と特殊な歯科器具による歯の整形が成功し、今では硬いものを食べられるようになったそうです。

 

 

■ 歯の異常形態は、野生のウサギでは殆ど見られないのですが、屋内飼育のウサギさんには『 再発も多い病気 』ですので、定期的に通院いただき経過を診ています。

 

 

 

◆◆ ウサギさんの歯は、日頃からチモシー牧草をしっかり食べさせていれば伸びにくくなります。

 

 

 

■ しかし、顎の運動範囲の異常や、無理な歯科治療や、ゲージを咬むなどや加齢などによって、どうしても伸びてしまう歯が出てしまいます。

 

 

 

■ そうすると、硬いドライフードや乾草を食べなくなり、余計に歯は伸びてしまいます。

 

 

■ そうなる前に当院までご相談ください。

 

 

獣医師 落合勇吏

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