【こんな症例も治りますシリーズ 471】 ワンちゃんの後肢の動きが悪い も適切な診断と治療(特殊医療)で治します

上の写真は、ワンちゃんの『シッポの付け根の骨画像』です。
★ ここにも重要な神経があり、骨の変形などで神経圧迫が起こると、シッポや後足などの動きが悪くなります。
★ ちなみに、上がレントゲン写真で、下がCT画像です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3rI8I99

 

 

ミニチュアダックスフンド 10歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 朝から後肢の動きが鈍い 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ 以前から膝蓋骨脱臼があったワンちゃんですが、レントゲン検査を行ったところ、背骨の胸椎と腰椎の間に変形が見られました。

 

 

■ 加齢と肥満により背骨に負重がかかり、骨の増生が進んでしまった『 変形性脊椎症 』と思われました。

 

■ このような疾患に対しては、疼痛や炎症の緩和が目的の保存療法が中心となります。

 

 

■ 痛み止めのお薬は、消化器や腎臓に悪影響が出やすいので最低限の服用がお勧めです。

 

 

 

■ 当院では痛みの緩和には、副作用のない光線の理学治療などをお勧めしております。

 

■ 今回は四肢に麻痺はほとんどなかったため、照射時間の短い近赤外線レーザーを1週間に1回の間隔で、治療開始しました。

 

■ 照射中はじんわりと患部が温まり、動物さんも気持ちが良いようです。

 

■ このワンちゃんの場合は、3回目位からほとんど後肢の動きの鈍さは感じなくなったようです。

 

 

■ 疼痛に対しては、キセノン光を特殊機器を通じて照射するUPB治療法の方が効果は高いように思いますが、患部が限られている慢性の関節炎などでは照射時間も短くお手軽な赤外線レーザーもお勧めです。

 

 

 

■ そのほかにもアロママッサージなどもリラックス効果があり、慢性関節炎のワンちゃんにはお勧めです。

 

■ 施術後には、背中の曲がり方が明らかに改善した例も経験しております。

 

 

■ アロママッサージは講習を受けて資格を持ったトリマーが行います。
是非一度お試しください。

 

 

 

※ もちろん、さらに悪化した『 背骨の重度炎症 』には、今回紹介したような緩和療法だけでなく、当院には数歩進んだ『 先進医療 』もありますので、お困りの方は当院にご相談下さい。

 

 

 

獣医師 新井澄枝

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