【こんな症例も治りますシリーズ 465】 ワンちゃんの 薬剤多剤耐性菌による難治性皮膚病 も適切な診断と治療で治します

★ ワンちゃんの足先の写真です。
★ 赤くなっていますが、自分で舐めている事が多いです。
★ アトピー性皮膚炎で良く見られる症状です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3G4Wk8q

 

犬 ミニチュアダックスフンド 6歳、オスです。

【 他院で二年ほど様々な治療を試みたが治らない、四肢の指の皮膚の痒み 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

◆◆ まずは足の状態を確認させて頂くと、前足、後ろ足の全ての指に赤みとフケがある状態でした。

 

 

■ 全身の検査をさせて頂くと、

 

1)足の指に多剤薬剤耐性菌 (患部から培養検査をした結果)

2)食物アレルギー (免疫アレルギー検査をした結果)

 

がありました。

 

 

 

 

※ 薬剤耐性菌とは、抗生物質が効かない細菌やカビの事を言います。 しかも、今回は多剤耐性という多くの種類の抗生物質に効果が無い訳ですから、注意深く治療しなくてはなりません。

 

 

※ 特に、人間にも感染する菌の場合、飼主様の御家族に免疫抑制状態の方がおられないか、注意を促さなければなりません。

 

 

 

■ まずは、薬剤耐性菌は適切な抗生剤と消毒を、行いました。
食物アレルギーには適切な食事と、当院の特徴的治療であるオゾン療法をそれぞれ組み合わせて治療を行いました。

 

 

■ ワンちゃんには3日おきに来院頂き、ワンちゃんに消毒とオゾン療法を実施していくと少しずつ良くなりました。

 

■ 2か月後には薬剤耐性菌は検出されなくなり、食物アレルギーのコントロールを少量のお薬とオゾン療法で行うまでに安定しました。

 

根気よく通院下さった飼い主さまのおかげです。
ありがとうございました。

 

 

獣医師 落合勇吏

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