【お困りではありませんか? シリーズ 4】  ワンちゃんにあげてはいけない野菜 を紹介します

★ 玉ねぎは与えてはならない、は知っているでしょう。
★ その他にも多くの禁止野菜があるのです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3lbaLzU

 

■■■ 「食べてはいけない食べ物」:

 

 

■ ワンちゃんに与えてはいけない野菜とは? と聞かれて・・・

 

「先生、うちの子、野菜が大好きなんですが、あげても良いでしょうか?」
飼い主様から、よくいただく質問です。

 

 

■ 普段、ドッグフードだけをあげていると、ワンちゃんにあげていいもの、与えてはいけないものがあまり分からない、という飼い主様も少なくありません。

 

■ 野菜は、身近で与えやすいため食事にバリエーションをつけたりするのに便利に使える食材の一つです。

 

 

■■ さて、ワンちゃんには野菜は必要でしょうか?

 

■ 動物が食べる食物の種類を食性といい、「草食」「肉食」「雑食」などに分けられます。

 

● 人は、肉などの動物性の食品も、穀物などの植物性の食品も食べる雑食の動物です。

 

 

 

● ネコちゃんは肉食。 ワンちゃんは雑食と言われていますが、ワンちゃんの体は肉食動物の特徴も持っています。(例えば、奥歯がとがっているという歯の構造、腸が短い消化管の構造など)。 そのため、犬は「肉食に近い雑食動物」ということができます。

 

 

■ 草食動物とは異なり、ワンちゃんの腸内には繊維質を分解できる微生物がいないので、繊維質をうまく消化することができません。

 

 

■ また、人の腸は体長の12倍もあるのに比べて、ワンちゃんの腸は体長の5倍ほどしかありません。

 

■ そのため、ワンちゃんが人と同じように繊維質の豊富な野菜を食べた場合、消化されることなくそのまま便と一緒に排出されます。

 

■ 軟便や下痢をしたり、栄養バランスが崩れてしまったり、体調を悪くしてしまうことがあります。

 

 

 

■■■ とは言っても、ドライフードだけをあげている場合と比べて、野菜をうまく与えてあげると大変健康的な食べ物になることも事実です。

 

■ たとえば、天然のビタミン・ミネラル、水分の補給の他、適量の食物繊維による便秘解消、ローカロリーによるダイエット効果など、健康に良い野菜をあげることにメリットもあるのです。

 

■ ただし、重要なことは、野菜は本来、犬にとって消化の良い食べ物ではないので少量与えるというのが大前提です。 食事全体の20%を超えないように注意して下さい。

 

 

 

■■ その一方で「あげることは、絶対、NGな野菜」もあります。

 

 

● たまねぎ、ニラ、ねぎ(死に至る場合も)は、貧血などの中毒症状を引き起こす、非常に危険な野菜です。

 

● その他、ナスビ、たけのこ、ごぼう、ゴーヤ等は健康阻害物質を含んでいますので、与えない方が良いでしょう。

 

 

● また、ほかにも中毒症状が報告されているものとして、たらの芽、アボガド(消化器障害、膵臓障害を引き起こしやすい)、青いトマト(トマチンという有害物質が含まれている)、アレルギー症状が報告されているものは、大豆、きゅうり、人参、小麦があります。

 

 

● さらに、白菜にはイソチアネートという甲状腺ホルモンの合成を阻害する成分が含まれていますので、甲状腺ホルモンの病気を抱えているワンちゃんには注意が必要です。

 

 

 

■■ これらの野菜については、ワンちゃんが間違って食べてしまうことのないように室内での保管場所にもしっかり注意しましょう。

 

 

★ フルーツは、また別のコーナーで御紹介します。

 

 

■ 困ったことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

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