【こんな症例も治りますシリーズ 435】 猫の肛門腺破裂 も適切な診断と治療で治します

猫ちゃんが、肛門腺のトラブルを持っている時に、イラストのように床にお尻をこする事が多いです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3xFDQro

 

 

ミックス猫、11歳、オス(去勢手術済)

【 肛門の横から出血している 】とのことで来院された猫ちゃんです。

 

◆◆ 普段は慢性腎臓病で通院されていたんですが、この日は肛門の横から出血が見られました。

 

 

■ ワンちゃん、ネコちゃんは、肛門の両脇に肛門嚢という匂い袋を持っています。

 

■ 肛門嚢にはキツイ臭いのある分泌液が溜まってくるのですが、普段は興奮した時や、マーキング行為の時や、床にお尻をこすっている時や、うんちと一緒に排出されています。

 

 

■ 肛門腺は巾着袋のような形をしているので、出口が炎症を持ったり、出口に固くなった分泌物が詰まっても、中から分泌液が出なくなります。

 

■ また、肛門嚢の出口は、肛門につながっているので、便に汚染される環境にあり、何らかの理由で炎症を起こしたものが肛門嚢炎です。

 

 

 

■■ 上記の理由で、肛門嚢から肛門までの管に炎症が起きると管がふさがってしまう事があり、その内容物が溜まり過ぎて破裂を起こします。

 

 

これが肛門嚢破裂です。 

 

 

※ 主な原因としては細菌感染ですが、不適切な肛門嚢絞りなども原因となりえます。
一般的にワンちゃんでよくみられる病気ですが、ネコちゃんでもみられます。

 

 

 

◆◆ 猫の肛門腺破裂は?

 

 

■ 症状はお尻を床にこすりつける、しきりに舐める、おしりの周りから出血しているなどです。

 

■ 治療は細菌感染を起こしている可能性が高いので抗生剤を飲ませることに加え、破裂した組織を再生治療して、患部をよく消毒してあげることになります。

 

 

■ また、この病気は治っても再発することが多いので、肛門嚢を外科的に摘出する方法もおすすめしています。

 

 

※ この手術の方法は、コツが必要です。 外科の教科書どおりに行うと、失敗しやすいのです。

 

 

 

■ 今回のネコちゃんは抗生剤を処方しても吐いてしまって、飲めなかったので、徹底的に消毒することで、完治することができました。

 

 

※ お尻を気にしている、肛門嚢破裂を繰り返しているワンちゃん、ネコちゃんにお困りの際は当院まで、ご相談ください。

 

 

獣医師 天野雄策

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