【こんな症例も治りますシリーズ 432】 うさぎの多数併発症状を伴う鼻炎 も適切な診断と治療で治します

ウサギさんの顔のCT画像です。
上側が鼻の中です。
本来は、黒いのが正常ですが、灰色の部分は、蓄膿症になっています。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2SGkfZ6

 

うさぎ ミックスうさぎ 9歳6ヶ月 オス 未去勢手術

 

【 鼻水で呼吸が苦しそう 】とのことで来院されたうさぎちゃんです。

 

◆◆ 高齢のうさぎさんです。

 

■ 数年前に臼歯の過長歯の治療をしていて、現在は斜頸と時々食滞の内科療法をしていたのですが、最近、鼻水が出るようになり呼吸が苦しくなってしまいました。

 

■ 胸部レントゲンを撮ったところ、胸腔内に異常は見られませんでした。

 

■ 頭部レントゲンでは、麻酔をかけないと口を開けてレントゲンを撮ることが出来ないので、歯根の状態を撮影するのは難しく、はっきりと精密に診断がつけられませんでした。

 

 

 

 

■ そこでCT検査をしてみることにしました。 通常CT撮影は全身麻酔下で呼吸を管理して撮影しますが、高齢のうさぎさんでは麻酔のリスクも高くなるので、麻酔をかけずにタオルで体を巻いて動きが制限できるように工夫して、バッグに入れてCT撮影をしました。

 

 

■ 歯根の状態は左右でかなり差があり、片側は歯根部が歯槽骨と一体化しているようでした。 長い間斜頸になっているので噛み癖もあるのだと思います。

 

 

 

■ 炎症がある歯根部は取り除く必要があると思われますが、麻酔をかけることは飼い主様も望まれませんので鼻炎に対して、ネブライザー治療を行いました。

 

 

 

◆◆ 1日おきに通って頂いたところ、3回目の来院時にはだいぶ鼻が鳴るのがなくなり、鼻水も出なくなったとご報告いただきました。

 

 

 

 

※ このような高齢などの条件が難しい症例は、原因を治すことは難しく、また症状が悪化することがあるかもしれませんが、苦痛が出来るだけ軽減できるよう頑張っていきたいです。

 

 

獣医師 新井澄枝

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