【こんな症例も治りますシリーズ 383】 猫の喘息 も 適切な診断と治療で治します

管のようなイラストは、肺の気管支の細い部分です。 上は正常で、下は喘息の細気管支です。
正常な肺の細気管支は、空気が自由に通過できます。 喘息細気管支は収縮しており、通路に水分がたまる可能性があります。 喘息の時は、空気が通りにくいので、苦しいです。 猫が咳をしている時は、すぐに、猫の喘息の分かる動物病院に行かれて下さい。

 

 

参照サイト:

https://bit.ly/3mwi57p

 

 

日本猫 10歳 メス(避妊済)

 

 

【 セキが止まらない 】とのことで来院されました。

 

 

 

■ 近医で、治らなかったので、当院にセカンドオピニオンで来院された猫ちゃんです。

 

 

■ 飼い主様からお話を伺ってみると、このネコちゃん、小さい時からセキをしていたとのこと。 大きくなるに連れて、良くなるどころか、一度セキ込むと1時間以上も続けていることもあり、それが年に何回も起こるようになってきたとのことでした。

 

 

 

■ セキが続くと、見ていてつらいだけでなく、重度の呼吸困難を引き起こすことがありますので積極的な治療介入が必要です。

 

 

■ ネコちゃんでは、ワンちゃんと違って「セキ」というより「クシャミ」をイメージし易いですが、それでも慢性気管支炎、猫の犬糸状虫症(いわゆるフィラリアです)、うっ血性心不全、肺腫瘍など多くの疾患が考えられます。

 

 

 

■ 今回も、身体検査、血液検査、血液検査、レントゲン検査など総合的に評価したところ、「喘息」と診断しました。

 

 

 

 

■ 幸いにも喘息はお薬で直ぐに良くなり、長い間、悩まされてきた「セキ」から解放されて飼い主様も猫ちゃんの一安心です。

 

 

 

 

■ 猫の喘息発作を引き起こす要因としては、ダニや花粉などの環境抗原とともに食物抗原の関与も考えられますが、その他にも環境中の物質/大気汚染物質(タバコの煙、香水など)やストレスなどが刺激因子となることもあるため、注意が必要です。

 

 

 

 

 

■ 気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

 

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