【重要! 夏は熱中症ばかりでない。。。肉球のヤケド】 アスファルト温度の7秒ルールを実行しましょう! ワンちゃんの肉球のヤケドが防げます。 <<その2>>
アメリカの【ワンちゃんの肉球のヤケド】に注意喚起をするポスターです。
詳しくは、本文で紹介します。
参照サイト:
https://bit.ly/2Qz8Zcd
★★★ もし、前回のブログ <<その1>> を読まれていない方は、先に読まれた方が良いと思います。
■ さあ、前回はあくまでもアメリカのデータでしたが、【 気温が25℃以上になったら、散歩に注意しないと、熱中症だけでなく << 肉球のヤケドが起こる可能性が高い >> 】と言う事を書きました。
⇒ 確かに夏になって、【 意識をして 】足裏を見ると赤みがかった肉球の横の皮膚を、多く発見するようになりました。
意識して診ていないと、見逃す程度なのですが。
■■■■ では、実際にどうやればヤケドを予防できるのでしょうか?!
■■■ またアメリカのデータになりますが、\\ 7秒ルール //がヤケド予防策の主流です。
■■ 肉球のヤケドを避ける方法
火傷は、次の予防策を講じることによって回避できます。
(1) 犬の散歩の前に【 7秒テスト 】を行ってください。
(2) 草の上や牧草地で、犬の散歩をしましょう。
(3) 地面が涼しいときに、犬の散歩をしてください – 早朝または夜。 ⇒ (夜でも歩道の温度をチェックして、十分に冷えていることを確認してください!)
(4) どうしても、熱い路面を歩くときは、ブーツのような足先の保護剤をはかせてあげましょう。
★ 『 7秒テスト 』とは?
一部の資料では、5秒でも良いと書いてありますが。
⇒⇒⇒ まず、【 手の甲 】を舗装路に置いてください。 7秒(5秒)間保持できない場合は、暑すぎて歩けません。 アスファルトが熱すぎると、おそらく卵をフライパンで揚げる可能性があり、犬の足を焼く可能性があります。
7秒(5秒)テストの手の置き方ですね。 参考にされて下さい。
参照サイト:
https://bit.ly/2QCSAn0
★ 【 ブーツ 】とは?
アメリカのデータですが、ウルトラパウブーツなどは、良いようです。
■■■■ では、ヤケドの応急処置は?!
犬の足がヤケドをした場合は、できるだけ早く獣医師に診療してもらう必要がありますが、その間、影響を受けた足を冷やす必要があります。 獣医師は、次の応急措置を推奨します。
(1) 流水で患部の足を冷やします( 水は氷冷しないでください! )。
(2) 影響を受けたそれぞれの足に包帯をするのは良いのですが、患部に包帯が張り付いてしまう事があるので、私は短時間に移動できるのであれば、包帯を巻かないで御来院下さることを推奨します。
(3) どうしても巻かないといけない時は、台所の三角コーナーに使うような【穴開きポリ袋】をはかせて、その上に包帯を巻いて下さい。 あるいは、包帯が無い時は、清潔な靴下でも良いと思います。
※ この方法は、人間の褥瘡(床ずれ)の傷にも使う方法ですが、傷に張り付かない利点があります。
※ 一例)システムポリマー 三角コーナー用 水切り袋 半透明
(4) 犬のヤケドをした足に、氷水を使用する場合は、特に注意してください。 氷の取り扱いを誤ると、組織に損傷を与える可能性があります。
■■ なお、人工芝には熱をためやすい製品もあるので、マンションのベランダや、庭先でも【 7秒テスト 】を活用して下さい。
※ また、夕立が来ると雨によってアスファルト表面温度も下がりますが、その後でも【 7秒テスト 】をして下さい。 たぶん、大丈夫な状態になっています。
■ 手でアスファルトを触りたくない方には、非接触型の温度計で測定する方法もあります。 アスファルト表面温度が52℃になったら、要注意です。
※ 一例)非接触式電子温度計 遠赤外線
※ 何か参考になる事が一つでもあったでしょうか?
■ 肉球は、周囲の皮膚と組織構造が違うので、実際に肉球がヤケドになる温度が気になります。
もし、その研究論文をご存知の方がおられたら、教えて下さい。
※ 私は、まだ調べていない資料があるので、改めて調べてみます。
■ では、猛暑を乗り越えて、良いワンちゃんライフをお過ごし下さい。
獣医師 高橋 俊一 @最近、コロナ禍で流通が悪かったアメリカからの輸入品が手に入り、感謝している○○○です。
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