【重要! 夏は熱中症ばかりでない。。。肉球のヤケド】 アスファルト温度の7秒ルールを実行しましょう! ワンちゃんの肉球のヤケドが防げます。 <<その1>>

ワンちゃんの肉球のヤケドです。 一番大きな肉球が、赤剥けています。痛々しいです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2QvV0nA

 

■■ よく飼主様に『 暑いので、熱中症に気を付けてあげて下さいね! 』と、診察室や待合室でお話するのですが、実はもっとなりやすい病気があります。

 

 

■ それが、アスファルト舗装表面温度の上昇による【 足裏の肉球のヤケド 】なのです。

 

※ では、何度の温度になったら、ヤケドをしてしまうのでしょうか?

 

 

■ 私も気になったので、ヤケドになってしまう環境や条件について、科学的データを調べてみました。 医学研究の文献検索で調べてみたのですが、あまり多くの研究が実施されていない分野なのですね。

 

古いデータで恐縮ですが、探し出しました。

 

 

★★★ 何度位の気温の時に、アスファルトの表面温度は何度になるのだろうか ???

 

⇒⇒⇒ かなり古いアメリカでの州立大学が行った研究ですが、見つけました。 アメリカの研究論文は、温度の表示が華氏(℉)なので、私が換算ソフトで摂氏(℃)に直しました。

 

ですから、昔の摂氏の換算値とは少し異なります。

 

1)出典文献

 

Berens J. Thermal contact burns from streets and highways

Journal of the American Medical Association; 1970 214(11):2025-2027

 

2)気温 と アスファルト表面温度 の関係

 

気温が低くても、アスファルト表面温度は、とても高くなっています。

 

 

 

■ 昨日(8月28日)の大和市の最高気温が約33℃でしたから、アスファルト表面温度は、62~65℃となりますね。

 

 

■ ちなみに、コンクリート表面温度が40°Cの温度に達すると、同様の条件下でレンガが43°C、アスファルトが51°Cに達することがある、という研究データもあります。

 

⇒ アスファルト表面温度は、熱が高くなりやすい材質な訳です。

 

 

★★★ では、アスファルト温度が何度になったら、ワンちゃんの肉球はヤケドをするのだろう ???

 

 

⇒ 【 卵は55℃ × 5分 】で揚げることができ、【 皮膚破壊は52℃ × わずか1分(60秒) 】で起こる可能性がある事を覚えておいて下さい。 この皮膚破壊に関しては、人間のデータでした。

 

 

⇒ 残念ながら、ワンちゃんの肉球にヤケドを起こす温度は、短時間では調べきれませんでした。 動物虐待の分野の実験になるので、研究をしていないのですかね。

 

 

⇒ 人間のヤケドが起こる温度については、米国国立標準技術研究所(NIST)のサイトから見つけました。

 

1)72.2℃    人間の皮膚は即座に破壊されます

2)71.1℃    牛ひき肉を調理するための最低安全温度

3)62.2-70℃ 卵が揚げられる温度

4)55℃      皮膚は第2度の火傷を負う

5)47.8℃    皮膚が第1度の火傷を負う

6)43.9℃    皮膚接触の初期疼痛閾値

 

 

■■ と言う事で、諸説ありますが、結論は、【 気温が25度以上になったら、アスファルト温度が51.7℃になるので、ヤケドが始まる可能性が高い 】と言う事ですね。

 

⇒⇒⇒ 意外と低い気温で、ヤケドが始まる!!! と思いませんか?

 

※ ただし、このデータは、日本とは気候の違う【 アメリカのある限られた地域のデータ 】ですので、参考データと捉えて下さい。

 

 

■■■ 次回は、どうやれば<< 肉球のヤケドを予防出来るのか? >> について、書きたいと思います。

 

 

そこで、ヤケド予防に有効な【 アスファルト温度の7秒ルール 】を書きます。

 

 

(次回に続く)

 

 

獣医師 高橋 俊一 @最近、難病の外科手術が多くて喜んでいる○○○です!

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