猫の熱中症の兆候と症状 これだけは知っておいて下さい

ネコちゃんの熱中症は、日向ぼっこが危険です!

 

参照サイト:

https://bit.ly/3kBWf2d

 

■ 最初に知っておいて頂きたい事は、熱中症は【 死に至る可能性が高い病気 】です。

 

 

■ 通常、熱がネコちゃんに何らかの苦痛(熱ストレス)を引き起こしている事を示す最初の兆候には、次の項目があります。

 

 

1) 猫が涼しい場所を見つけようとする落ち着きのない行動

 

2) あえぎ、汗をかいた足、よだれ、冷やすための過度にネコちゃん自身が毛を舐める

 

 

3) 直腸温は通常、正常からわずかに上昇しています ( 直腸温が図れなくても、非接触型温度計でも傾向は見られます ) 【 猫ちゃんの通常体温は、38℃台です 】。

 

 

 

■ 次に、猫の体温が上昇し始めると、次のような熱疲労( 脱水や、からだの熱を放散するために血管が拡張して血圧が低下することで起こる症状 )の兆候が明らかになります。

 

1)急速な脈と呼吸

 

2)舌と口の発赤

 

3)嘔吐

 

4)無気力

 

5)つまずき、驚異的な歩行(フラツキです)

 

6)直腸温が40℃以上

 

⇒ 結局、体温は猫が倒れて発作を起こしたり昏睡状態に陥るほど高くなります。

 

⇒ 42℃以上になったら、脳に障害が残る可能性が高いので危険領域だと言われています。

 

 

 

■ ネコちゃんがグターとなっていて、上の症状が見られたら、応急処置をしながら【 病院に連れて来て下さい 】

 

■ 応急処置は、次の通りです。

 

1) アイスノンがあったら、それを内股に当てて下さい。

 

2) 出来たら冷たい水に濡らしたタオルを数枚用意して下さい。 その内、1枚を猫ちゃんのカラダに巻いて、カラダを冷やして下さい。 カラダ全体に巻くと嫌がるようなら、首にタオルを巻いても良いです。

 

⇒ プロのポイント1です : タオルが猫の足にもタオルが触れていることを確認してください。 これは温度を下げるのに役立ちます。

 

⇒ プロのポイント2です : また、水浴についてですが、頭は入れないで、首から下を水に浸すと言う事も出来ますが、ネコちゃんは水に浸す事に慣れていないので、私はお勧めしません。 飼主様が噛まれてしまう、引っ掻かれる等の事故につながることがあります。 さらに、氷水などでの水浴は、実は危険です。 冷水を使用すると、猫の体温が急激に下がり、他の健康上の問題を引き起こす可能性があります。

 

3) 暫くすると、タオルが乾いてくるので、新しいタオルに変えて下さい。

 

 

■ とにかく、様子を見ようという飼主様の判断だけでなく、お近くの動物病院に電話してから連れて行ってあげて下さい。

 

 

※ 熱中症は、予防が本当に重要ですね。

 

 

獣医師 高橋 俊一

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