【こんな症例も治りますシリーズ 371】 猫のいたずらで食べてしまった異物 も 適切な診断と治療で治します

猫ちゃんは、数多くのイタズラをして、興味のあるモノを口に入れます。 今回は、台所用品でしたが、毛糸も大好きです。 ご注意くださいませ。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2YgKyVw

 

 

猫  1歳 メス(避妊手術済み)

 

【 食欲が落ちてきた 】とのことで来院されました。

 

 

■ レントゲン上では、胃から食物の排出が遅くなっているような状態でした。

■ 最初の段階では、症状と検査から胃内の流れの閉塞所見はありませんでした。

 

■ 換毛期と重なっていることもあり、毛球症の治療をしながら、他の原因を探っていくと、食欲は徐々に落ちてきてしまいました。

 

 

■ そこで、造影レントゲン検査をすると、小腸につまりがあることがはっきり分かったため、すぐに胃腸の手術をすると、小腸から【三角コーナーのネット】が出てきました。 幸いなことに小腸のダメージはほとんどなく、術後の合併症が起こりづらい方法で手術が出来ました。

 

■ おかげで手術後、翌日から元気にご飯を欲しがるほど回復が早かったです。

 

 

■ 今回は、調子が悪くなってすぐに来院して頂いたおかげで、閉塞した段階で直ぐに手術を行うことが出来ました。

 

■ 閉塞してから手術までの時間が遅くなればなるほど、手術後の回復・合併症のリスクが高まる為、異変を感じた時はすぐにご相談ください。

 

 

獣医師 冨田浩平

Page Top