【こんな症例も治りますシリーズ 364】 犬の膀胱結石 も的確な診断と治療でコントロールします。

犬の膀胱結石のレントゲン検査画像です。 赤い矢印の先が、膀胱内の石です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/35YxdDu

 

 

犬 16歳6ヵ月 オス(去勢手術済み)

【 血尿、頻尿、少しずつしか尿が出ない 】というワンちゃんです。

 

 

■ レントゲンおよび尿検査の結果、食事では溶けないタイプの石が膀胱内にできてしまっていることが分かりました。

 

 

■ 症状がひどかったため、この場合は手術が適応になります。

高齢なワンちゃんという事もあり、しっかり事前に内臓や心臓の検査を行わせて頂いたうえで、手術を行わせて頂くこととなりました。

■ 手術にて結石が取り除かれた後は、膀胱炎のような症状もなく、一度にしっかりとした量の尿をしてくれるようになりました。

 

 

■ いつもと違う症状がある場合は、早めに来院して下さい。

 

 

※ 膀胱結石には、代表的なモノに6種類が挙げられます。 発見される頻度が多いのが、ストルバイト結晶とシュウ酸カルシウム結晶の2種類です。

※ 頻度が多くはありませんが、尿酸塩、リン酸カルシウム、シスチン、シリカ(ケイ酸塩)です。 当院周囲から少し離れた『ある地域の井戸水』を利用しているワンちゃんは、シリカ結石がいました。 土の上の水たまりを飲んでいるワンちゃんも、注意ですね。

※ ちなみに、尿酸(尿酸塩)結石は、レントゲン線には反応しない(レントゲン線透過性あり)ので、単純なレントゲン検査では確認出来ません。 他の検査を併用して、確認出来ますので、ご安心下さい。

 

 

獣医師 新美綾乃

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