参照サイト:
犬 10歳 イングリッシュコッカ― 去勢オス
【 4日前からの下痢と、3年前から腹部にあった皮膚のしこりが徐々に大きくなっている 】とのことで来院されました。
■ シコリの見た目は、握りこぶし大で皮膚からおもちのように垂れ下がり、【化膿】もしていたため、少し出血もしていました。
■ そこで便検査・血液検査とシコリの細胞診検査をさせてもらいました。
■ 血液検査では特に異常は見られなく、便検査では腸内細菌の乱れが認められました。
■ シコリの細胞診では、特に異常な細胞は認められなかったのですが、大きくなっているとの事だったので手術に踏み切りました。 その他に歯石・歯周病も重度であったため、歯石除去と抜歯も同時にさせてもらいました。
(下痢に関しては、大腸炎の1週間の治療で手術前には良くなりました。)
■ 歯は全部で9本抜歯しましたが、食欲は退院後も問題なく維持出来ました。
■ 皮膚のしこりは病理組織検査では、脂肪腫という良性の腫瘍で今回の手術方法で完全切除が出来ており、【問題ありません】、とのことでした。
■ 良性の腫瘍でも徐々に大きくなり、二次的に壊死・化膿することもあるので、細胞診で問題なくても大きくなる場合は切除することをオススメします。
獣医師 野村竜哉