【こんな症例も治ります シリーズ297】 猫の糖尿病も 適切な診断と治療で治します。

猫ちゃんは、食事療法だけで治る子も犬に比べて多い、のですが、インスリン注射を打たないと維持出来ない子もいます。

 

参照サイト:

https://bit.ly/333yVlp

 

8歳の猫ちゃん(アメリカンカール) 去勢手術済の雄

 

【 半月前より飲水量、尿量が増えた 】とのことで来院されました。

 

■ 血液検査、尿検査の結果から、ネコの糖尿病と診断されました。

 

■ 体重減少は無く、元気食欲は充分あるとの事でしたので、まずはヒルズ社のm/dの処方食を食べてもらい、様子を積極的に見る事としました。

 

■ しかし、10日後位から食欲の低下がみられたため、入院してインシュリン治療を開始することになりました。

入院中は、静脈に留置針を設置し微量の短時間作用型インシュリンを点滴で持続的に投与し、血糖値をモニターしていきました。 十分に血糖値が下降したところで、長時間作用型のインシュリンに切り替え、朝と晩に皮下投与しモニターしながらインシュリンの適量値を調整していきました。

 

■ 血糖値が安定し始めると、食欲も徐々に回復し、飲水量、尿量も正常化していきました。

 

★ 飼い主様にインシュリン注射の練習をして頂き、6日目に退院できました。

 

■ その後は、毎日飼主様にインシュリンを自宅で投与して頂き、一週間後に来院して頂きました。

 

■ 一週間後の再診時には、朝自宅で注射してご飯も食べさせてきて頂いて、血糖値のモニターを行ったところ血糖値も充分低下しており、インシュリンの投与量を少し減少する事が出来ました。

 

■ 元気、食欲も良好で、飼主様の笑顔も見る事が出来ました。

 

■ 今後も定期的に血糖値をモニターしながら、猫ちゃんと飼主様が元気に暮らせるようサポートしていきたいと思います。

 

獣医師 新井澄枝

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