【 こんな症例も治します シリーズ293 】 犬の免疫介在性溶血性貧血 IMHA も的確な診断と治療でコントロールします。

口の粘膜が黄色くなっています。 溶血が酷くなって黄疸になった状態です。 普通のIMHAは粘膜が白くなります。

参照サイト:

https://bit.ly/2Z5sVpP

 

イヌ 10歳7ヵ月 メス(避妊手術済)

 

【 食欲低下、疲れやすい、粘膜が白い 】との主訴で来院されたワンちゃんです。

 

■ 血液検査の結果、『 再生性貧血 』の種類に分類される、重度の貧血に陥っていることがわかりました。

 

■ 再生性貧血とは、骨髄で新しい赤血球がどんどん作られているけど、それ以上の速さで全身を循環している赤血球が壊されたり、どこかから大きな出血があり、結果重度の貧血に陥ってしまうものです。

 

■ 血液検査以外の精密検査も行い、【 IMHA (免疫介在性溶血性貧血) 】を疑いました。 IMHAとは、末梢の血液循環の中で、免疫の暴走により自分の赤血球を破壊してしまう血液の病気の一つです。

 

■ 免疫とは、身体を敵から守るために働くものなのですが、このIMHAとは、免疫に変なスイッチが入ることによって身体にとってとても大切な赤血球を敵だと考え、壊してしまうのです。

 

■ IMHAの治療を数日間集中的に行うため入院治療にて、免疫の暴走を止めるために免疫抑制を中心とした治療を行います。

入院中、定期的に血液検査を行っていったところ、少しずつ赤血球が血液中に見られるようになってきました。

 

■ その後は、免疫抑制の治療を、お薬で状況を見つつ、ゆっくりと薬を減量していく治療方法に切り替えました。

 

■ そして、治療開始から6ヵ月、、、ついにお薬を全てストップすることができました!!

一言に、【貧血】といっても様々な原因が考えられ、治療方法はどれも全く異なったものになってしまいます。

 

■ 誤った治療を行うと取り返しのつかない事もあり得ます。

 

※ 動物さんは体調の変化を隠してしまいます。

 

■ 体調不良を訴える時には進行し、重症になってしまっている事も多々あります。

動物さんが普段と違う、と感じた時は早めに来院されることをオススメします(^^)/

 

 

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