16歳 避妊猫
今回は、『食欲と元気が無い』猫ちゃんです。
■ 来院時はオシッコがほとんど出ておらず、かなり脱水している状態でした。
検査をしていくと腎臓の機能がかなり落ちており、体内に尿毒素が溜まることで、状態が悪いため、すぐに入院下で治療をはじめました。
■ 腎臓病は腎臓の機能異常によって脱水が起こり、脱水によって更に腎臓病が悪化するという悪循環になってしまいます。 点滴で脱水を改善し、腎臓に栄養を届け、尿毒素を排泄することで治療していきます。 この時、点滴の過剰によって心臓に負担がかかり、肺水腫になってしまう事もある為、注意深く治療を進める必要があります。
■ 食事療法と点滴を続けることで、数日で食欲が戻り、元気になりました。 現在も腎臓病の重症度は一番悪いですが、その後も点滴通院で今まで以上に元気に過ごしています。
■ 腎臓病は早期発見早期治療が生活の質を維持するのに大切です。 重症度の高い腎臓病でも、当院のドイツ式自然療法などを併用することで生活の質を高めることが出来る事が多いです。
■ 腎臓病で悩まれている方は是非一度ご相談ください。
獣医師 冨田 浩平