【 こんな症例が治りますシリーズ 270 】 犬の胃拡張捻転症候群(GDV) も 的確な治療で治します。

 

 

 

参照サイト:

http://u0u1.net/Qdy4

 

 

犬 秋田犬 5歳 オス(去勢手術未実施) です。

 

【 深夜に夕食を食べた後、吐きそうにするが何も出ない状態になったというワンちゃん 】です。

 

■ どんどん状態が悪くなったが、様子を見ていても良くならないので、翌朝になって当院に来院されました。

 

■ レントゲンを撮影すると、胃が拡張して捻れ(捻転)ているレントゲン像が見えました。

■ この特徴で、直ぐに診断が付きました。 【胃拡張・胃捻転症候群】という犬の有名な病気で、命に係わる重大な病気の一つです。

■ 緊急に手術の用意をして、原因となる胃捻転を開腹手術で整復し、捻転が発生してから時間が経っていたために、【壊死しかけている複数の臓器を切除手術】、また【胃が捻じれるのを再発防止する特殊手術】などを行いました。

 

■ 手術は成功し、手術後は少しの期間、難しい状況がありましたが、適切な集中治療を行った結果、元気に退院していきました。

 

■ この病気は、大型犬の飼育数が多かったバブル期には、数多く発生していたのですが、【胸の深い犬】に良く起こると言われている病気です。 散歩などをして興奮した後に、食事をしたり、水を飲んだりする事が引き金になると言われています。

■■ 注意事項として、興奮してる状況の時には、すぐに、お水やご飯をあげるのは控えましょう。

 

【追伸】 この手術は、コツがあります。 手術に慣れている獣医師が執刀しないと、成功率が高くなりません。 なぜならば、不慣れな先生は色々な合併症の対策が出来ず、手術は成功したのに、術後に亡くなっていたりします。 手術前後の管理も非常に大切な病気です。

 

獣医師 桃﨑昂

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