皮膚科専門外来担当の冨田です。
今回は『どういう時にアトピー性皮膚炎を疑う?』です。
まず、皮膚は体を守るバリアとして働いており、刺激から身体を守っています。しかし、それが何らかの理由で壊れたときにアレルゲンに暴露されます。
また、環境中にあるアレルゲン物質は少量で皮膚のバリアが壊れた隙間から少しずつ暴露されるため、1〜3歳になり初めて症状がでることが多いです。もちろんこの年齢以外でも発生します。
この、皮膚バリアが弱る原因には様々な要因があり、遺伝的な物が大きいとされています。
例えば、アトピー性皮膚炎になりやすい犬種の柴犬・シーズー・ミニチュアシュナウザー・フレンチブルドックなどに慢性的な痒みがある場合、それだけでこの病気を疑う必要があります。
特に、手持ち無沙汰になると肢端・お腹・耳・顔周り・胸・関節やシワなどの間擦部を舐めたり、赤みがある場合には要注意です。
次回は『アトピー性皮膚炎を引き起こす要因』についてお話しさせて頂きます。
特にアレルギーを得意分野としている次回の皮膚科専門外来は6月16日の開催となります。
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