【 こんな症例が治ります シリーズ 211 】 ワンちゃんの直腸狭窄 も的確な診断と治療でコントロールします。 【ブジー治療・その1】

 

 

 

 

 

 

参照サイト:

https://goo.gl/q4XogP

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 0歳10か月 メス(未避妊)

 

■ 以前から当院に通院されており、【 生まれつき直腸狭窄があり、ウンチが細く、出にくい 】というワンちゃんです。

 

■ 過去に通院されていた病院にて肛門から管を入れ、狭窄(狭くなっている)部分をバルーンで拡張させる手術を行ったことがあるとの事でしたが、その後もウンチが細く、下剤を飲ませる事でウンチが出ている状態でした。

 

■ 消化管で狭窄をしている部分がある場合、そこにバルーン(ブジー)を入れて広げてあげる処置を行うのですが、1回だけだとまた元に戻ってしまう事があります。

 

■ なので、消化管狭窄のある場合、3~5回ほど処置を行ってあげる必要があります。

消化管狭窄の中でも、特に多いのが、食道狭窄と直腸狭窄と、胃の出口の幽門狭窄です。

 

■ このワンちゃんの場合は直腸狭窄という、ウンチが出るための通り道が細い為に、細いウンチが出てしまったり、下剤を飲まないとウンチが出ない状況になってしまっていました。

 

■ ちなみに食道狭窄があった場合は、食べ物が食道を通ることが出来ず、食べても直ぐに吐いてしまったり、必要な栄養がとれず痩せてきてしまったりします。

 

■ ワンちゃんの肛門から管を入れて直腸の細くなっている部分を、バルーンで風船のように膨らまして拡張させてあげる処置【 ブジー治療 】を行ったところ、ウンチの出が今までよりもさらに良くなり、大きくて立派なウンチをすることが出来るようになりました!!

 

■ 一度やっても繰り返し行わないと良くならない非常に厄介な消化管狭窄。

 

ウンチの出が悪かったり、細いウンチが出る場合は、今回のワンちゃんのような【 直腸狭窄 】以外にも、肛門近くを占拠するような腫瘤物が出来ていたり、別の原因がある事も非常に多いので、普段とウンチのサイズや出が悪い場合は、遅くなる前に、お気軽に

【 消化管狭窄に詳しい動物病院 】にご相談ください (^^)/

 

獣医師 新美綾乃

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