皮膚科専門医診察担当の桃崎です。
■ 皮膚科Q&Aシリーズを始めまして、一定以上の御評価を頂き感謝しております。
本日は、Q3にお答えしていきたいと思います。 宜しくお願いします。
■ また、これら以外にも下記に掲載しておりますアドレスにご質問頂けましたら、いくつかを抜粋して今後のブログでご紹介していきたいと思います。
● もし、個人的に早急な回答をご希望の方がいらっしゃいましたら、046-274-7662(ファミリーアニマルホスピタル高橋動物病院)までお気軽にお電話下さい。
Q1、【10月10日回答済み】アトピー性皮膚炎は治らないんですか?
Q2、【11月5日回答済み】かゆみって、どんな時に強くなるんですか?
Q3、皮膚のためには、どんなものを食べさせる方がいいんですか?
Q4、洋服は着せた方がいいんですか?
Q5、皮膚が良くないんですが、低アレルギー食を食べた方がいいんですか?
Q6、『膿皮症』と言われ、皮膚の細菌感染だというのですが、これはうつるんでしょうか?
Q7、多少の痒みは我慢させて、薬は出来るだけ飲まない方がいいんでしょうか?
Q8、ステロイドのお薬は体に悪いので、極力やめたほうがいいんですよね?
Q9、食事で皮膚病は治りますか?
…などなどです。
Q3、皮膚のためには、どんな物を食べさせる方がいいんですか?
A3、
■ 一概には言えないというのが正直なところです。
■ ただし、一般的に【炎症を抑える効果のあるω‐3脂肪酸】や、【皮膚の細胞の間の構成成分の一つであるω‐6脂肪酸】をバランス良く多く含んだ食事を与えることが、アトピーなどの原因を改善してくれるという報告もあります。
■ ちなみに、ω‐3脂肪酸とはDHAやEPAなどの魚油に豊富に含まれる成分であり、ω‐6脂肪酸はオリーブオイルなどの植物系オイルに含まれています。 最近は、これらの成分を強化しているフードも販売されているので参考にしてみてください。
■ その他にも、酸化した脂は皮膚にとっても有害なので、ドライフードもできるだけ新鮮なうちに食べてもらう必要があります。 ですから、あまりお得だからと言ってあまり大袋で飼わずに1カ月で食べきるくらいの、新鮮なものを食べさせてあげて下さい。
◆ 今回も、一つの質問だけお答え致しました。 今後も、少しずつこれらの質問にお答えしていきますので、楽しみにしていて下さい。
◆◆◆ 当院の強みの一つは、専門医の先生にコンサルティングして頂きながら、難しい病気を治していけるところにあります。
特に、皮膚科は面白いように治っていったり、治らなくても悪化しないで生活の質を高める道筋が見えてきて、飼主様の明るいお顔を拝見する事が多い病院です。
■ また、次回のQ&Aにご期待下さい。
◆◆◆ 次回のアジア皮膚科専門医診察日は、12月14日(月)午前10時からです。 完全予約制ですので、御連絡をお待ちしております。
046-274-7662(担当:桃崎獣医師)
獣医師 桃﨑 昂