【 こんな症例が治ります シリーズ 117 】 犬の肛門嚢破裂 も 的確な治療で治します

 

 

 

 

 

 

犬 10歳 オス(未去勢) です。

 

【 肛門の横から膿が出ているワンちゃん 】です。

 

■ お尻を執拗に気にしていて、見てみると肛門の横から出血して膿が出ている、ということで来院されました。

 

■ 肛門の脇に1cmほどの穴があいていました。  これは、肛門の時計盤で例えると、4時と8時の方向にある『肛門嚢』という皮膚の下の袋が破裂をして、その近くの皮膚に穴があいてしまったものです。

 

肛門嚢とは、所謂スカンクの臭い袋で、縄張りをマーキングする時に使う【臭い付け】するためにあります。

 

この肛門嚢には分泌液が溜まっていて、限界を超えると破裂をしてしまいます。

 

■ 初期の治療法は、膿がたまっている穴の中を消毒薬で洗いますと、穴に空間ができます。 それを傷が塞がるまで続けることです。

 

■ 治療には時間がかかります。 最近は、とてもよい薬が出来たので、治癒する時間が早くなりましたが、、、

破裂予防のためには、平均1ヶ月に一回のペースで、定期的に人が絞ることで防ぐことができるので、今まで知らなかった方はこれを機会に相談して下さい。

 

■ ただし、絞り方にコツが必要ですので、プロのテクニックが必要になると思います。 ぜひ、病院かトリミングショップを御利用下さい。

 

■ 飼主様が絞った後に拝見すると、絞りきれていない事がよくありますので。。。

お気軽にお尋ね下さい。

 

獣医師 小田原 由佳

 

Page Top