【 こんな症例が治ります シリーズ 98 】 うさぎの食滞(重症例) も的確な治療で治します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウサギ 1歳 オス(去勢手術実施済) です。

 

 

【 なんとなく元気がない気がするとのことで来院されたウサギちゃん 】です。

 

いつもおやつを上げようとすると喜んで寄ってくるのに、今日はそういった様子が見られないとのことでした。

 

病院で様子を見させて頂くと、脱水している様子があり、お腹を触ると胃がパンパンに膨らんでいるのが分かりました。 また、お話を伺うとウンチの量が少ない気がするとのことでした。

 

そこで、レントゲン撮影を行うと、パンパンに膨らんだ胃にガスが溜まっており、消化管が動いていない様子が見受けられました。

 

このように、何らかの原因で消化管の動きが悪くなってしまう事を【食滞】といいます。 原因は、ストレス・食事内容・お口のトラブル・毛やプラスチックなどの異物を飲んでしまった等々、多岐にわたっています。

 

このままでは食事もとれず命に関わる可能性があるので、入院して点滴を流しながら消化管を動かすお薬を飲ませてあげる事にしました。

 

すると、翌日にはウンチがでてパンパンになっていた胃もだいぶ小さくなりました。 少しずつ食欲も出て、今ではすっかり元気になりました。

 

何となく食欲がない、ウンチがいつもより小さい、このような変化が見られた際は食滞の前兆かもしれませんので、お早めに病院までご相談ください。

 

獣医師 斉藤隆太

 

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