【 こんな症例が治ります シリーズ 95 】 ネコの尾かじり も 的確な治療で治します

 

 

 

 

 

 

 猫 10歳 オス(去勢手術済み) です。

 

【 尾をかじられ出血したという猫ちゃん 】です。

 

 飼主様がお仕事から帰ってきたら、尾が傷だらけで出血していたという事で来院されました。

 

 来院時には、筋肉が見えるくらい深い傷がありました。 飼主様が拾われた時点で、尾に感覚がなかったそうで、本人(本猫?)は痛がっている様子はありませんでした。

 

 まずは、通常の外傷に対する治療を施しました。 しかし、想像以上に傷口の状態が悪く、数日後に断尾手術を実施することになりました。

 

 感染が広がっていると予想される範囲の尾の部分を、手術で切除しました。 感染に加えて、もともと尾の骨同士が癒着を起こしており、手術は難易度の高いものになりました。

 

 手術によって尾は非常に短くなりましたが、猫ちゃんは気にすることなく全般的には順調に回復しました。

 

 この猫ちゃんは、同居の子にかじられた可能性が高いのですが、一般的に自分でしてしまう「尾かじり」はストレスが強くかかった時に起こります。

 

 もし、お家のワンちゃん、ネコちゃんがこういった行動をしていたら、ぜひ病院にご相談下さい。

 

獣医師 小田原 由佳

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