【 こんな症例が治ります シリーズ 92 】 前肢の不全麻痺による慢性的な外傷 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

ネコ 推定2歳 オス(去勢手術済み) です。

 

  【 小さい頃の事故で左の前足が不全麻痺になり、前足をひきずってしまうので、慢性的に傷ができてしまうネコちゃん 】です。

 

 飼主様が拾われた時にすでに、前足が不全麻痺の状態になっており、その時から歩くたびに前足をひきずるので、慢性的に深い傷ができていました。

 

 いつも家で消毒・包帯をされていたのですが、今回お家での対応が出来なくなったので、病院にいらっしゃいました。

 

  見てみると、骨が見えている状態でした。 このまま放置すると、感染がどんどん広がってしまう可能性があったので、「断脚手術」を提案しました。

 

 飼主様は最初、躊躇しておられましたが、病院で飼っている断脚をしたネコちゃんが軽やかに動く姿を見て、決意して下さいました。

 

  後日手術を行い、1週間後には少しずつ歩けるようになりました。 抜糸が終わり、包帯が取れると、動きもスムーズになり、1カ月後には家中を今までと変わらないくらい動き回るようになりま した。

 

  「断脚」と聞くと驚かれるかもしれませんが、手術をすることで生活の質がぐっと上がることもあります。

 

 飼い主様も、ネコちゃんも、病院も笑顔になれて良かったです。

 

 

獣医師 小田原 由佳

 

 

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