イヌ 10歳 オス (去勢手術済み) です。
【 2年ほど前からしっぽの先、背中が脱毛をしている 】 というワンちゃんです。
2年前に、胆嚢破裂を起こして手術をして以来、しっぽの先および背中に脱毛がみられるということでした。
ポメラニアンに多い原因不明の脱毛症「脱毛症X」であろうという情報により、飼い主様は、脱毛症に対して検査や治療に積極的ではありませんでした。
ただ、予防で来院された際に、ワンちゃんの体温が低くなっていることがわかりました。
脱毛の状態、低体温があることを踏まえると、「甲状腺機能低下症」の可能性が高いと判断したので、ホルモンの検査を実施しました。
結果は、予想通り「甲状腺ホルモン」が低値を示していました。
甲状腺のホルモンの内服をスタートしたところ、1ヵ月後には2年もの間、毛が生えていなかった部分に毛が生えてきました !!
飼い主様は脱毛に関しては半ば諦めておられたので、非常に喜んでおられました。
動物さんも、飼い主様をハッピーになりました(*^_^*)
獣医師 小田原由佳