【 こんな症例が治ります シリーズ 65 】 ネコちゃんの難しい創傷 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネコ 年齢不詳 オス(去勢手術済み) です。

 

 【 4本の肢先(あしさき)にできた傷が治らないというネコちゃん 】です。

 

 元々は野良猫で、保護した時から左手が手首から曲がったまま歩いており、それによって肢先が擦れて傷になってしまっているということで来院されました。

 

 かなり広範囲にわたって足先の皮膚が無くなってしまい、真っ赤な皮膚の下の肉が見えている状態で、痛々しい様子でした。 いわゆる【 足先がズルムケ状態 】です。

 

 手首が曲がったまま固まっている原因は先天的なものか事故によるものかは分かりませんでしたが、本人が痛みを感じていないため傷になった肢を着いて走り回り、余計に悪化してしまっている状態でした。

 

 そこで、しっかりと感染を抑え、皮膚の再生を促す為に傷周囲の毛刈りと洗浄を念入りに行い、特殊な包帯法を行いました。 その後は飼い主様が熱心だった為、洗浄と包帯の交換を自宅で1日2回きっちりと行っていただいた為に、10日後の再診時には見違えるように皮膚の再生が進んでいました。

 

 ワンちゃん、ネコちゃんが怪我をしてしまうことはよくありますが、放っておいたり、間違った治療をしてしまうと治りが悪くなってしまうことも少なくありません。 怪我をしてしまった時は、ぜひご来院ください。

 

 獣医師 斎藤 稔

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