皆様、今年は風邪を引かれましたか? これからまだまだ寒くなりますので、お体には気をつけて下さいね。
実は、ワンちゃんも風邪のような症状を起こすことがありますので、ご紹介させて頂きます。
ワンちゃんは、特に咳をすることで異常に気付かれることが多いです。
冬に多い病気として、ケンネルコフと言われる病気があります。 この病気は、ウィルスや細菌が、ワンちゃんの気道に感染して、咳を起こす病気(症候群)です。
冬は、空気が乾燥し、またワンちゃんの免疫が弱ることで、感染し発症します。
また、重要なことは、心臓の病気で咳をするワンちゃんも多いことです。
心臓病の中で多い病気に、僧房弁閉鎖不全症という病気があります。
≪この病気の特徴は≫、
1) 高齢の小型犬(チワワ、マルチーズ、シーズー、ポメラニアン、ミニチュア・ダックスフンド)に多い
2) キャバリアも多く、6~8歳とより若齢で発症することがある
3) 歯石の付着が関与している
4) 若い年齢で発症した場合、他の心臓の病気の場合がある
などです。
診断には、各種心臓の検査を実施します。
当院の特徴として、心臓内の血流を測定できる心エコー検査を実施し、診断、治療に役立てております。 いつでも実施可能ですので、安心していらっしゃって下さい。
ケンネルコフと心臓の病気ででる咳は、似ており、症状だけでは分かりづらいことも多いのが事実です。 しかし、治療方法やその後の全身への影響はかなり違いますので、ワンちゃんの咳に気づかれましたら、すぐにご連絡下さい。
鈴木獣医師