前回に引き続き、寒くなると多い病気のお話をさせて頂きます。前回は、おしっこ関係のお話をしましたね。
今回は、関節の病気と呼吸器系の病気のお話をさせて頂きます。
寒くなると動物たちも、私たち人間と同様に動きたくなくなります。 お家で、ゴロゴロしてて、急に動くと関節を痛めやすくなります。 また、滑りやすい場所では、転んだりすることでも痛めてしまいます。 特に、高齢の子や肥満の子は要注意です。
予防法としては、
1. 準備運動をして適度な運動をする
2. 急な運動は避ける
3. 肥満にさせない
4. 足場の良いところで運動する
5. 病院で定期的に関節のチェックを行う
などです。
動物たちが足を痛がっていたり、挙げていたり、ひきづっていたりする時は、すぐにご連絡下さい。
次に、呼吸器系の病気のお話をさせて頂きます。 私たちも寒くなると風邪をひきますよね?それと同じです。 冬になると、空気が乾燥して、体の抵抗力も落ちて、細菌やウィルスに感染しやすくなります。 症状としては、咳がとくに多く、喉に何か引っかかったような音がでます。 特に、若齢または高齢の小型のワンちゃんは注意が必要です。
予防法としては、
1.定期的にワクチン接種を受ける
2.室内を清潔に保ち、換気をする
3.乾燥しているときは、加湿する
4.抵抗力が落ちないよう、規則正しい生活と栄養をとる
などです。
咳が出る動物たちには、心臓病や肺の病気も疑われますので、咳がでたら早めにご連絡下さい。
担当 : 鈴木獣医師