東洋獣医学の神秘 ~中国留学中での一コマから~

ふしぎな医学

東洋獣医学の大御所である北京農業大学(当時)の王教授が、東洋医学と西洋医学の違いについて大変わかりやすい講義をして下さいましたので、ここで御紹介させて頂きたいと思います。

『 西洋医学は“透明の箱”です。 病気というもののメカニズムがハッキリしていて、Aという治療をすればその薬が体のどこに働いて、どの様に改善していくのかが明確に分かる透明性の高い医学であります。 それに対して、東洋医学は“黒箱”です。 それは、4000年の歴史の中で形作られた物で、その箱のAという点を刺激すれば、その箱のBという点に“ある症状(現象)”が現れる事が分かっている学問であります。 しかし、そのメカニズムは詳しく説明できない医学でもあります。 メカニズムを決して西洋医学的な理論で考えないで下さい。 混乱しますよ。 』というお話でした。

最初は何の事を言っているのか良くわかりませんでしたが、実際に東洋医学を学んで、治療をしてみると、先生が語られた内容が実に分かり易い『 表現 』であったと改めて感動いたしました。

簡単に申しますと、西洋医学では治し難い病気を、東洋医学を使うと非常に簡単に治るケースがある。 しかし、そのメカニズムはよく説明できない、という事です。

主に中国式針を使います

中・西 結合獣医学とは

私共の病院で行っております東洋獣医学は、より効果的な中・西(ちゅうせい)結合獣医学を採用しています。 これは、東洋医学をベースに西洋医学的なレーザー治療、特定電磁波治療、パルス通電治療、水針治療などを加えて行う療法であり、実際の病気に対しても優秀な成果を上げております。

また、高齢の動物たちにも、治療方法を工夫して応用する事により、動物たちはもちろんのこと、飼い主さんにも大変ご好評を頂いております。

今後も、本場中国からの情報を活用して、より良い治療方法を工夫していきたいと思います。 ご期待下さい。

当院 中国伝統獣医学部門医療顧問によるコンサルタント

北京農学院の陳 武 教授は、中獣医学博士(中国伝統獣医学)、北京農学院教授(中国伝統獣医学国際培訓研究センター)、当院中国伝統獣医学部門医療顧問・アドバイサーであります。

中国農業大学(旧北京農業大学)大学院で中国伝統獣医学を極められて、『 中西(ちゅうせい)結合獣医学 』の第一人者として、中国・日本を中心に活躍されておられます。

日本への留学歴(麻布大学獣医学部など)もあり、日本語は堪能です。

不定期ではありますが、当院にて東洋獣医学の症例のコンサルタント(アドバイス)を行って頂いています。 普段は、インターネットでのコンサルタントを行っており、安心した診療に直接役立っております。

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