犬では約50%、猫で約30%程度がガン(腫瘍)で死亡・苦しんでいるといわれています。当院ではCTによる画像診断を始め、検査・診断・治療・手術といった腫瘍に関する一連の流れ全てを当院で対応しております。
西洋獣医療 | 統合医療 | 先制医療 (病気予防医療) |
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国際最高水準の腫瘍診療 | オゾン療法 ドイツ式自然療法など |
オゾン療法 バランス療法など |
『腫瘍』といっても、「良性の腫瘍・悪性の腫瘍」、「悪性の場合は、どの程度の悪性度なのか?」、「がんの種類なのか?」、「どの部位に発生しているのか?」など、どのような状態かを検査・診断しながら、診療を進めていきます。
しこりの大きさ・形・位置を触って状態を判断します。
しこりに細い針を刺して、中身を顕微鏡で確認して検査を行います。
しこりの一部を切除して、検査します。
超音波検査・レントゲン検査を行い、しこりの位置を確認して検査を行います。
CT検査を行い、発生部位や他の臓器への遠隔転移の有無を確認します。当院はCTを完備していますので、検査が必要な場合は即日に検査を行うことが可能です。
身体の抵抗力が残っていればいるほど、治療効果が高くなります。その状態を測る検査を当院では行えます。
外科を行うにしても、内科治療を行う際にも、重要なのは、動物さんの体調です。特に、DICが起きているかは、最重要課題です。院内で調べられますので、ご安心下さい。
当院は、特別医療顧問の獣医腫瘍科認定医である原寛先生とは、10年以上にわたり、当院獣医師のレベル向上維持を目的に直接指導を中心に関わりあって頂いております。
特に、難易度の高い外科手術の際には、飼主様のリクエストにより、執刀されます。
原寛先生は、日本中の動物病院を渡り歩いて、難易度の高い手術を成功するために【丁寧な手術】を行われる先生です。
人脈も広く、【猫の骨瘤治療の画期的な成績】を作り出すキッカケの引き合わせを行ってくれたのも、原寛先生です。
最新治療の情報や、手術でのアイデアも多岐にわたり、原寛先生の手術の成功例が多数になる事は納得できます。
当院で実施している腫瘍科・外科診療での対応例の一部をご紹介します。
犬のリンパ腫の本質的な原因は不明であるが、除草剤、強力な磁場の影響、都市部に住む犬であること等の関連性が報告されている。また米国では発症率の低いとされているダックスフンドだが、日本におけるミニチュア・ダックスフンドのリンパ腫は少なくない。体表リンパ節の腫脹を主訴に発見されることが多いが、症状は非特異的で、食欲不振や体重減少、他発生部位や腫瘍随伴症候群の有無で異なる。また、リンパ腫のタイプや発生部位により治療内容や予後が異なる。
犬の乳腺腫瘍は、中高齢の未避妊雌において最も一般的に認められる腫瘍である。乳腺腫瘍全体の50%が悪性、50%が良性とされ、病理組織学的検査で診断される。
犬では小型犬よりも中・大型犬の悪性腫瘍の発生率が高くなる傾向がある。基本的には無症状であり、偶発的に乳腺にしこりが見つかることが多い。
乳腺腫瘍は猫の腫瘍で3番目に多い腫瘍である。犬と異なり、ほとんどが悪性である。猫の乳腺腫瘍は急速に成長し、領域リンパ節と肺に転移する。好発年齢は10~12歳であり、一般的に7歳以前の発生は少ない。シャム猫では乳腺腫瘍を含め様々な腫瘍発生率が高く、他の猫腫と比較して乳腺腫瘍が若齢で発症する傾向がある。基本的には無症状であり、偶発的に乳腺にしこりが見つかることが多い。肺に転移する事が多いので、定期的な検査の必要性を感じる腫瘍である。
骨肉腫は犬及び猫で最も発生の多い原発性骨腫瘍であるが、犬では大型犬に多く、高い確率で肺転移を生じる。一方猫では骨腫瘍の発生自体がまれである。また、犬では過去の骨折が骨肉腫の原因となりうるが、腫瘍が骨折から1年前後以内の短期間で発生しているようであれば、骨肉腫によって生じた病的骨折の方が疑わしい。症状は発生場所により様々で、四肢の場合は跛行(びっこ)などが認められる。
肛門周囲腺は、別名肝様腺と称される、主に肛門周囲皮膚に存在する変形皮脂腺で、「肝様」は腺細胞が形態的に肝細胞に類似することに由来する。肛門周囲の他に、尾、腰仙部背側、包皮、腹部正中、さらには頭頚部にも分布する。イヌ科の動物にみられ、猫には存在しない。肉眼的には、肛門周囲に境界明瞭な表在性腫瘤として認められることが多い。腫瘍の発生は単発性の場合もあるが、複数みとめられることも少なくない。見かけ上、皮膚が肥厚しているだけの場合や、カリフラワー様を呈するなど多彩である。初期段階では無症状であることが多いが、腫瘍の増大により排便障害が生じることがある。男性ホルモンに関連している場合が多いので、去勢手術が大切な要素になる。