【こんな症例も治りますシリーズ 856】『 猫ちゃんの繰り返す嘔吐 : 心臓病併発で点滴量が制限される慢性膵炎 』も適切な診断と治療でコントロールします

 

 

猫  ミックス 11 歳 メス(避妊手術済)

 

 

今回は連続して起こる嘔吐を主訴に来院された猫ちゃんです。

 

 

【 水を飲んでも吐くという、強い吐き気と食欲廃絶 】で来院された猫ちゃんです。

 

 

◆◆ ここ数日は、たくさん水を飲んで、それを吐くということが続いており、1年前と比べると2kg以上の体重の減少が見られました。

 

 

■ その他にも、心雑音が聴こえたため、『 様々な疾患が複合的 』に起こっている可能性が考えられました。

 

 

 

■■ そこで、『 見落としなく検査 』を行うため、入院治療をしながら、血液検査、レントゲン、エコー検査など全身精査を行うことになりました。

 

 

■ まず、今回のメインの症状である嘔吐、食欲廃絶は、『 腎臓病や膵炎、腸閉塞など生命に関わる 』病気が多いため注意が必要です。

 

 

■ 特に季節の変わり目は抜け毛が多く、毛玉による腸閉塞の可能性が高くなるため、注意深く検査を進めました。

 

 

 

 

◆◆ その結果、信頼性の高い膵炎の血液検査、レントゲン、エコー検査などで、膵炎が今の症状の原因と判断し、治療を組み立てていきました。

 

 

■■ 膵炎の治療は、点滴で血液の循環を良くし、消化管をしっかり動かすことが大切です。

 

 

■ しかし、この子は心雑音がある為、心臓に負担となる点滴の量を調節しつつ、心臓のお薬を追加して対応することにしました。

 

 

★ 最初に心臓疾患を見落とすと、点滴の負荷によって肺や胸に水が溜まり、呼吸困難を引き起こしてしまいます。

 

 

★★ そこからは徐々に体調が良くなっていき、特に『 当院の強みであるドイツ自然医学療法 』を始めた後は、体調不良を起こす以前よりも食欲が出るようになりました。

 

 

 

 

■■ 初期の猫の慢性膵炎は、週に数回吐く、なんとなく食欲が無い、など症状が緩やかなことも多いです。

 

 

■ しかし、膵炎をそのままにしておくと、膵臓の機能が低下しインスリンが不足することで、糖尿病になってしまうこともあります。

 

 

■ 今回は糖尿病の発生もなく、他の潜在的な疾患も上手くコントロールできているため、日常の生活に戻ることが出来ました。

 

 

◆◆ そういった、慢性膵炎や腎臓病、心臓病など隠れた病気を早期発見・早期治療するために、年2回以上の健康診断をお勧めいたします。

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

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