【お困りではありませんか? アドバイスしますシリーズ 39】 『 定期健康診断の勧め 』について を紹介します

 

 

■■■ 『 動物病院は具合が悪くなった時にだけ行く 所ではなく 』 編

 

 

■ 近年、動物医療の世界でも予防医学という分野への注目度が高まっています。

 

 

 

 

◆◆ 予防医学とは簡単にいえば『 病気にかからないように予防する 』という考え方です。

 

 

■ 病気にかかってから治すのではなく、病気になりにくい体作りを推進して健康を維持することを目的としています。

 

 

■ その中でも、中心となるのは『 定期健康診断 』です。

 

 

■ 時々、『 先生、健康診断って必要ですか? 』、『 いつから、どんな検査すれば良いですか? 』と飼い主様から質問をいただきます。

 

 

 

 

◆◆ そこで、今回は定期健康診断の必要性について簡単に紹介します。

 

 

■ 健康診断の目的は、次の2つです。

 

 

1. 健康状態の把握

 

それによって、これから先、健康で元気に過ごすために、生活の中で注意するポイントや食事で必要な栄養バランスについてアドバイスをもらうことができます。

 

 

2. 病気の早期発見、早期治療。

 

特に高齢期に多い、心臓病や腎臓病、腫瘍などの病気は、初期には明らかなサインが見られず、多くの飼い主様は異変に気づきません。

 

 

 

そのため症状が進んでから動物病院で診断され、『 もう少し早ければ 』と悔やまれるケースも少なくありません。

 

しかし、それらの病気も健康診断で早期にサインを見つけることで、早期治癒が可能な場合もあります。

 

 

 

また、治すことが難しくても、進行を緩やかにしたり、痛みをやわらげてあげたりすることができます。

 

さて、健康診断の受診の頻度は犬の年齢によって目安は異なります。

 

 

 

ただ、子犬だから病気にはならないということはなく、子犬のうちに、先天的な異常や発育時の異常、子犬に起こりやすい病気の有無を調べるためにも、1回、健康診断を受けておくのが望ましいでしょう。

 

 

 

■■ 当院では、

 

① 0~5歳のヤングアダルトハッピー健診、

 

② 5~7歳のプレシニアハッピー健診、

 

③ 7歳以上のシニアハッピー健診、

 

とそれぞれのステージに合わせてたパックをご用意しておりますので、年齢に合わせて検査内容をご相談していただければと思います。

 

 

 

■ つまり、動物病院は具合が悪くなった時にだけ行く所ではなく、健康を維持するために定期的に健康状態をチェックしてもらえる場所でもあるということです。

 

■ また、我々、獣医師としても、動物さんが健康な時に関わることで、これから先の健康について飼い主様と一緒に考えるツールとして、『 定期健康診断 』を実践していきたいと思います。

 

 

 

◆◆ ぜひ、定期的に健康診断を受けることをお勧めします。

 

 

 

 

獣医師 泉 政明

 

 

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