【新 当院の特徴ある医療シリーズ 22】 難易度の高いレベル ~ 低いレベルの椎間板ヘルニアの 新・治療法 を紹介致します

腰椎の前方から1番目と2番目の位置で椎間板ヘルニアを患っている犬のCT画像です。
椎間にあった椎間板物質が、脊椎内に飛び出して『重度の硬膜外圧迫』が起きています。(矢印部分)

 

 

 

参照サイト:

https://bit.ly/2UPYUgn

 

■■■ 犬の椎間板ヘルニア ■■■ 

【当院の特長ある神経症状、特に治りにくい痛みの医療は、後半にあります】

■ 「椎間板ヘルニア」については、当院ブログの本シリーズの「ネコ椎間板ヘルニア」もご参照ください。
https://bit.ly/3xLsMZZ

 

 

■ 猫とは異なり、犬は非常に多くの椎間板ヘルニアが発生します。

 

■ 上記ブログ記事の復唱になりますが、簡単に説明すると、『 椎間板ヘルニアとは、何かの衝撃によって背骨全体の形が変わってしまい、椎間板が神経に直接当たって痛みを感じるようになり、その神経に支配されているカラダの一部の動作に支障が出てくる病気 』です。

 

 

 

● 症状としては、痛み、種々の麻痺、ふらつき、歩行困難、排尿・排便困難などがあり、

 

 

● 原因としては、肥満、落下、交通事故、高齢、腫瘍・腫瘤、胴長で足が短い種類などがあり、

 

 

● 診断としては、刺激・姿勢による反射・反応の神経検査、レントゲン検査(造影検査を含む)、CT検査、MRI検査などで行います。

 

★ 総合的に診断して、椎間板ヘルニアのグレード分けを行います。
(グレード分けに関しては諸学説ありますが、当院は分かり易い以下のような分類を行っております。)

 

1)グレード1 : 痛みのみ、神経症状無し

2)グレード2 : 歩行可能な不全麻痺、ふらつき歩行、排尿排便正常

3)グレード3 : 歩行不可能な不全麻痺、排尿排便正常

4)グレード4 : 完全麻痺、排尿排便能力の低下、四肢深部痛覚はあり

5)グレード5a : 四肢などの深部痛覚無しの完全麻痺、発症から48時間以内

  グレード5b :     同上   、発症から48時間以上経過

≪完全麻痺では、下肢が全く動かず(頚椎では四肢が全く動かない)、感覚もなくなります。

 不全麻痺とは、完全麻痺よりは軽度で、多少の反応が残っている麻痺です。≫

 

 

● 治療方法は、通常は軽症の症例は抗炎症剤、レーザー治療などで行い、重症の場合は椎間板ヘルニアの整形外科手術を行います。

 

 

■ 当院ではグレード5aであっても、『整形外科と鍼灸療法など』によって『脊髄歩行』というぎこちない歩き方ではありますが、回復するケースが50%強おります。

 

 

■ 当院の成功率は、グレード4であれば、整形外科と鍼灸療法とリハビリテーションで95%です。

 

 

◆◆ 当院の特長は、通常の椎間板ヘルニア治療に加えて、『 神経細胞の再生医療 』治療の『ハイブリッド医療』を行っているので、成績も良いのだと思います。

 

 

 

 

◆◆◆ 症例を御紹介致しましょう ◆◆◆

 

 

■ 10歳のワンちゃん。

 

■ 朝は元気よく動き回り、いつもと変わらない様子でしたが、飼い主様がお昼に外出先から戻ってみると床に伏せており、後足が立てない状態だったとのことで急いで当院に連れて来たとのことでした。

 

■ 当院で神経学検査、レントゲン検査を実施し、総合的に判断したところ、グレード3の「椎間板ヘルニア」と診断しました。

 

 

■ 治療としては、通常グレード3の場合は内科的治療法か外科的治療法のいずれかを選択しますが、このワンちゃんの場合は、飼い主さまのご希望もあり、内科的治療法で、かつ当院で特に運動疾患に用いられる「鍼治療」を行うこととしました。

 

 

■ また、本院ではこの「鍼治療」の一種である「水鍼」においても、副作用がなく解毒効果のある「ドイツ式自然療法」を治療に用いています。

 

 

■ さて「椎間板ヘルニア」の場合、絶対安静が必須のため(ケージレスト)、このワンちゃん、3日間の入院しながらの「鍼治療」を行ったところ、1日目は、後ろ足はわずかに反応するだけでしたが、3日目には「鍼治療」に対して大きく反応し、歩かせてみるとまだ完全には立って歩行はできませんが、大きく尾を振りながら、ヨタヨタしながらも後ろ足で踏ん張って歩くようになりました。

 

 

■ この3日間の反応の結果から、外科的治療は考慮せず、このまま「鍼治療」と自然療法を含む内服薬の内科的治療を続けることにしました。

 

 

■ さて、入院による治療はまだ1週間ほど続きますが、日増しに元気になるワンちゃん様子を電話で聞いて「今度会う日が楽しみです」と飼い主様もおっしゃって下さいました。

 

 

 

 

★★★ 上述しましたが、治りが悪い時や、初診時にかなり難易度が高いレベルと診断した時は、『 神経細胞の再生医療治療 』を加えた『ハイブリッド医療』が良いと思います。

 

 

 

※ ただし、『 脊髄軟化症 』と診断された時は、1週間以内でドンドン悪化して亡くなります。

 1週間で神経細胞の再生は完了しないので、再生医療の効果が低いと考えて現在は上記の『ハイブリッド医療』をお勧め致しておりません。

 

 

お困り事がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

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