【 こんな症例も治ります シリーズ 244 】 猫の異物の誤食による嘔吐、排便障害 も的確な診断と治療でコントロールします。

ネコちゃんの代わりに、パグの僕がザンゲします。。。

 

 

参照サイト:

https://goo.gl/88gDxH

 

猫 13歳7ヵ月 オス(去勢手術済み)

 

【 異食癖があり、1週間前にお風呂のマットを食べて以来、排便がない。今まで吐いたことが一度もないが、3回も吐いている。他院にて、腹部超音波を行って問題なしと言われたが・・・お腹も張っていて心配だ。 】とのことで来院された猫ちゃんです。

 

■ 身体検査を行ってみると、腹部はかなりパンパンに腫大し、元気のない状態でした。

腹部レントゲンを撮影してみると、胃が変な形に膨れ上がっていました。

 

■ 他院にて既に行ったとのことですが、当院でも腹部超音波検査を行ったところ、胃から腸への出口(幽門)に、何かが引っかかっているのが確認されました。

 

■ おそらく、1週間前に食べてしまったお風呂マットが幽門に詰まってしまい、口から食物が入ったとしても閉塞してしまっているため、腸へ流れて行かず、食べても吐いてしまう状況になっていると判断しました。

 

■ そのため、開腹手術にて胃切開を行い、異物の摘出を行うことになりました。

 

★ 内視鏡にて、異物の摘出を行うこともありますが、今回の場合は、胃だけではなく腸管にも異物が一部流れてしまっている可能性が高かったため、見逃しが無いように胃から腸管全てを目視下でチェックをするためにも、飼い主様とご相談の上、開腹手術を選択しました。

 

 

■ 高齢ということもあり、手術および麻酔前評価を行ったところ、心臓が悪いことが分かりました。

そのため、術前の心臓の評価を元に、麻酔中は点滴の量や、血圧、心臓の拍動を促すお薬などを併用しながら手術を行いました。

 

■ そして、胃切開手術を行い、問題の異物摘出を行ってみると、なんと胃からは3cm大のお風呂マットがゴロゴロたくさん溜まっていました…!!

腸管の方に異物は流れておらず胃切開で異物を摘出した後は、閉腹しました。

 

■ その後は縫合している胃に負荷をかけないように、胃薬を使いながら液状の食事 ⇒ 固形の食事、と順を追って食事をさせてあげました。

 

■ 術後の回復は順調で、心配していた心臓も、術後悪化することもなく、今は定期的な心臓の検査を行う事とし経過観察中です。

 

■ このような異物を食べてしまう子は繰り返すことも多いため、最悪ケージ(動物用のカゴ)飼いとすることもあります。

 

 

■ 異物を食べてそのままにしておくと、腸管に詰まってしまい、最悪死に至ることもある為、食べてしまったことが分かったら早めに来院されることをオススメします。

 

獣医師 新美綾乃

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