【 こんな症例が治りますシリーズ 214 】 マダニ刺咬 も的確な診断と治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬 12歳 雌

 

【 マダニに咬まれた 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

■ 様子を診させて頂くと、左前足の指先に直径2~3mmほどの大きさのマダニが咬みついているのが確認できました。

 

■ マダニは、【顎体部と呼ばれる強靭な顎】を持っており、この顎を動物さんの皮膚に食い込ませて寄生します。 無理やり引っ張って取ろうとすると、マダニの身体がちぎれて顎の部分だけ皮膚に残った状態になり、残った顎が炎症やまれにアナフィラキシーの原因になることもあります。

 

【うちの子がマダニに咬まれてる!!】

 

と焦って取り除こうとせず、すぐに病院に連れていくことが大切です。

 

■ 治療方法は、種々あるのですが、今回はワセリンを塗布してしばらく放置し、マダニが苦しくなって顎を外した時を見計らって取り除きました。 外した後のマダニを顕微鏡で観察すると、顎もしっかり身体にくっついており、完全に取り除けたことがわかりました。

 

■ ここ最近、マダニによる感染症がよく報道で話題に上がっています。 先日も静岡県で、マダニにより媒介される日本紅斑熱というウイルス疾患により2名の方が亡くなったそうです。

 

■ 咬むことで吸血するだけならまだしも、その際に【様々な病原体を人や動物さんの身体に感染】させます。 そのため、人も動物さんもマダニ対策をすることが非常に重要です。

 

■ 人の場合は、不用意に藪の中に入らないようにし、肌の露出(特に足元)がない衣服を着用することが重要です。 動物さんの場合は【ノミダニ予防薬を使用すること】が大切です。

 

■ ちなみに、この子はノミダニ予防薬をしっかり使ってくれていました(^^)/

動物病院から処方されるノミダニ予防薬は、ノミダニが寄り付かなくするお薬(100%マダニが寄り付かなくなるような虫よけは残念ながら存在しません)ではなく、たとえノミダニが身体にくっついたとしてもそのノミダニを退治するという特徴を持ったお薬です。

 

■ この子は、身体にくっついたマダニに対して予防薬が効果を発揮する前に取り除く形になったのだと思います。 通常は、予防薬を飲んでいる子では、虫体は時間の経過とともに自然に落下します。 中には、マダニが死んでいるにもかかわらず付着したままのこともあるので、その際は動物病院までご相談ください。

 

■ ノミ・ダニそして予防薬の事をしっかり理解し、適切な予防を行うことが重要です。 冬季にもノミやダニは寄生する機会を狙っているので、油断せずしっかり予防しましょう!!

 

獣医師 齋藤隆太

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