【 こんな症例が治ります シリーズ 200 】 熱中症 も的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 11歳 メス(避妊手術済)

 

【 昨日から大量の水様便を排泄し、疲れやすくなった、呼吸が荒い 】というワンちゃんです。

 

■ 飼主様からお話をお伺いする過程で、【車の中で暑い状況が続いていた】とのことで、熱中症を疑い検査をさせて頂きました。

 

■■ 熱中症とは、体温が上がり続けることによって、肝機能障害、腎機能障害、脳の中枢神経や消化管にダメージが生じてしまいます。 そして、そのまま放置すると、命を落とすこともある非常に怖い病気です。

 

■ このワンちゃんの場合、体温は高いものの、血液検査やその他の検査で大きな異常はなく、ウンチのみ、腸内細菌の環境が乱れてしまっていたため、整腸剤と、抗生剤で治療をした結果、5日後にはいつも通りの立派なウンチがでるようになり、その他健康状態も安定してきました。 体温も適切な治療で正常な温度に治ってきました。

 

■■ 動物さんは、汗を殆どかかないので、体温調節のほとんどを呼吸に頼らざるを得ないため、人間よりも高温多湿の環境に弱く、特に十分な水分が取れない状況や、排尿を我慢してしまう環境下だと熱中症になりやすいのです。

 

■ 【暑いけど、少しだけなら、、、】【今日は暑いけど、室内に熱はそんなにこもらないだろう、、、】といった少しの油断で、今まで元気だった子が、ものの数時間で生死に関わる非常に怖い病気に陥って、最悪の場合、命を落としてしまう非常に怖い病気が、熱中症なのです。

 

■ 熱中症対策の方法として

 

①    蒸し暑い日に車内での留守番を避ける。

②    閉め切った室内で留守番させない( 高温多湿に弱いからです )。

③    蒸し暑い日に屋外で過ごさない。

④    蒸し暑い日や時間帯に散歩に連れ出さない。

などが挙げられます。

 

※ 特に、散歩の時間帯ですが、朝の6時台でもアスファルト舗装の歩道は、かなり熱くなっております。 犬は、地上20~50センチぐらいの輻射熱を体感しています。

 

飼主様の常識やモノサシでは考えないで下さい。 酷くなると、肉球がヤケドをします。 考えるモノサシは【 動物の常識 】です。

 

■ 熱中症かも、、、と考えられたとき、見た目は平常に戻っていても、体内の循環器、臓器がダメージを受けていて、数日してからガクッと体調を崩してしまうこともありますので、必ず【 早めに 】動物病院の受診をするようにして下さい(*^_^*)

 

■ これから夏本番を迎えるにつれ、どの動物さんにも熱中症の危険性は迫ってくるので、適切な環境づくりをしてあげましょう!!

 

獣医師 新美綾乃

 

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