放っておくと怖い『 いびき 』 ~軟口蓋過長症手術によるQOL(生活の質)向上報告~(その2)

【軟口蓋過長症】 拡大したノドの部分の断面図 左が口先で、右が肺の方になります。 中央の黒い点線は、手術での一般的な切除ラインです。

 

 

参照サイト:

http://u0u1.net/xzUC

 

■ 前回に引き続き、短頭種をはじめとするワンちゃんの呼吸器病について、当院で実施した軟口蓋過長症の手術の治療経過を交えながら、ご紹介させて頂きます。

 

■★ フレンチブルドック  2歳齢 未避妊メス

 

# 常に呼吸が荒く、少し興奮すると舌色が悪くなってしまう。 すなわち、紫色になってしまう。

 

# 数か月前より、胸郭(肋骨の周囲など)が内側にへこんできた、と言うワンちゃんでした。

 

# この子の場合、軟口蓋が長いだけでなく、舌の厚みがかなり厚かったため、胸腔内に陰圧がかかり、皮膚が内側に引っ張られるような状態になっていました。

 

# 手術後は呼吸が劇的に改善し、診察に来た時も息が上がってへたってしまう、と言うような過去の症状は無くなりました。

 

 

■★ ポメラニアン  2歳齢 未避妊メス

 

# ガーガーという呼吸がひどく、興奮すると舌の色が青くなる。

 

# 数か月前より、胸郭(肋骨の周囲など)が内側にへこんできた、と言うワンちゃんでした。

 

# この子の場合、短頭種ではありませんでしたが、空気の通り道が狭まることで、気管にも強い陰圧がかかり、【気管虚脱】という気管がつぶれてしまう病気も合併していました。 また、太っていることも大きくこの病気に影響するため、同時にダイエットも実施していただきました。

 

# 手術後は呼吸状態が改善され、以前のようなガーガーといった音もしなくなりました。 そのおかげか、運動量も増え、順調にダイエットも成功していっています。

 

 

■ 2例のワンちゃんを紹介させて頂きましたが、共通しているのは、【若い年齢で手術を実施している】という事です。

 

■■ こういった呼吸のワンちゃんの場合、常にノドを広げる筋肉を酷使しています。


★ そのため、年齢が進むにつれて筋肉が疲弊してしまい、十分に機能を果たせなくなってしまいます。 そうなってしまうとさらに症状は悪化していき、特に8歳以上では突然死のリスクが上がるという報告もあります。

 

■ ですから、慢性的な症状で体が後戻りできなくなってしまう前の治療が重要になってくるのです。 目安として4ヵ月齢~4歳までの間に治療が出来ると、とても効果的かと思います。

 

■ 前回も申しましたが、もし、【ワンちゃんのいびきが気になる】という飼主さんがいらっしゃいましたら、一度早めに診察に来られることをお勧め致します。

 

■ 今ならまだ、間に合うかもしれません。 お気軽に獣医師までご相談ください。

★ 獣医師選びの基準は、前回に書きましたので、しつこいのでそちらをご参照下さい。

 

ファミリーアニマルホスピタル

高橋動物病院

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046-274-7662㈹

 

獣医師 桃﨑 昂

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