【 こんな症例が治ります シリーズ 76 】 皮膚の化膿性炎症 も 的確な治療でケアします

 

 

 

 

 

http://www.bouldervet.com/plant-awns.pml

より

イヌ 10歳 オス(去勢済) です。

 

 【 右後ろ肢を気にしているというワンちゃん 】 です。

 

 来院日の前夜から右後ろ肢を気にして舐めている、ということで来院されました。

 

 肢を見てみると、右後ろ肢の甲の部分が大きく腫れ、足先に近い部分には小さな穴が空いて液が滲み出ていました。

 

 抗生物質と患部の洗浄で数日治療を続けていたものの、治りが悪く、腫れの中に何か原因になっている物がないかを調べるため、9日目に麻酔をかけて右後ろ肢の甲を切開する手術を行いました。

 結果的に原因になっている様な物は見つからなかったものの、その後は膿の量も減り、段々と良くなっていきました。

 

 しかし手術から10日目に今度は踵の近くが腫れ、同様に破れて膿が出てきました。 そして、破れた皮膚の下からは植物のノギが見つかりました。

 これにより足先から入ったノギが移動しながら炎症を起こしていたと分かり、また、原因のノギがなくなったことで皮膚はみるみる改善に向かう事が出来ました。

 

 ノギは草むらなどによくあるものですので、お散歩の際には気をつけましょう。

 

 海外では、ノギを【フォックステイル】、【ジューンブッシュ June Bush】などと呼び、この草が釣り針のような形をしているので、皮膚の下に迷入して一方向に進んでしまって化膿する病気が、6月以降に増えます

 

 6月は英語でJuneで、低木、茂みは英語でBushですからね。 この時期に増える草、と言う意味なんでしょうね。 院長はユタ州の動物病院で研修していた時に、この草が手首よりも上のところまで皮膚の下を移動した症例を診た事があると言っていました。

http://bit.ly/1uECvyg

アメリカの関連サイトです。 御参考までに。

 

 獣医師 斎藤 稔

 

 

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