【こんな症例も治ります シリーズ 328】犬の慢性蓄膿症も適切な診断と治療でコントロールします

鼻のCT横断像です。 鼻の中には、甲介骨という迷路のような骨があります。 炎症によって、その骨が溶けることがあります。(白矢印部分)

 

参照サイト:

https://bit.ly/2r3aXbk

 

犬 14才 オス(去勢済)

 

【 数年間鼻炎に悩まされていて、治療をしても良くならない 】と言う事で、セカンドオピニオンで来院されました。

 

■ 症状としては鼻が常に詰まっており、くしゃみが出たり、強いにおいがするなど、ワンちゃんにもご家族にも負担がかかる状態でした。

 

■ 今回は既に長期の治療に難治性を示している為、原因菌の抗生物質の薬剤耐性を調べながらしっかりと治療していきました。

 

■ 基本的な西洋医学での治療に加えて、漢方薬やドイツのホモトキシコロジー(漢方に近いもの)を使いながら、統合医療の治療を進めていきました。

 

■ 1週間で効果が出始め、薬剤耐性に沿った治療を進めていくと、劇的な改善が見られました。

 

■ しっかりと治療をした後は、西洋医学の薬を減らしていき、漢方のみでの治療に移っていきました。

 

■ 慢性疾患の治療は少しの工夫で生活の質が劇的によくなることがあります。

そのために多種多様な代替医療(統合医療)が効果を発揮することがあります。

 

■ 慢性疾患に悩まされ、少しでも改善の道を探されている方は一度ご相談ください。

 

※ 今回の鼻蓄膿症は、シンプルな原因だったので良かったのです。 通常は鼻の中のカビによる炎症や、悪性の腫瘍による影響や、ミニチュアダックスに多い呼吸器粘膜の慢性炎症が原因である事が多く、CT検査を含めた厳密な検査が必要になる事があります。

 

※ 当院では、1週間で初期治療に反応しない時は、次のCT検査などの精密検査をワンストップ医療(移動しないで一か所の病院で全てできる医療)で出来る動物病院作りをしております。 ご安心下さい。

 

獣医師 冨田 浩平

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