【こんな症例も治ります シリーズ305】 あなどってはならない子犬の咳 も的確な検査と治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

参照サイト:

https://bit.ly/2Hqtunc

 

 

犬  ミックス犬  2ヶ月齢  オス

 

【 初めてのワクチンとフィラリア予防 】という事で来院されました。

 

■ ワンちゃんをお家に迎えられてからまだ1日ですが、少し咳が出るとの事でした。

 

■ こういう時には、実はある事を軽視してしまうと、とんでもない病気が潜んでいる場合、見逃してしまいます。 ですから、基本的に丁寧に診察をしていきます。

 

■ 一般身体検査の次に、「カフテスト」という、指で外から喉を軽く刺激するテストをしてみると、頻度高く咳が出ました。

 

■ ワンちゃんの咳の原因としては、

・細菌やウイルスの【伝染病を含む】感染によるもの

・気管支の炎症によるもの

・肺のトラブルによるもの

・異物が呼吸器系に入ってしまったもの

などが主として考えられます。

 

■ レントゲンを撮ってみると、喉の部分や肺や気管と気管支はとてもキレイでした。

 

■ 次に、細菌やウイルスの感染を考えました。

 

■ 最終的に、症状や血液検査(感染症の検査を含む)の結果から、「ケンネルコフ症候群」を疑いました。

「ケンネルコフ症候群」とは、様々な細菌やウイルスが関与してワンちゃんに咳を引き起こす状態のことで、「ワンちゃんの風邪の一種」と呼ばれています。

 

■ 今回は、ウイルスに効果がある注射薬と、『抗生剤』と『ウイルスに効く点眼薬』をお家で続けてもらいましたところ、症状は落ち着いてきました。

 

■ 残っている咳に対しては、これらのお薬に加えて『痰を除去するお薬』も適切な期間続けてもらい、完治を目指しました。

 

※ ワンちゃんの咳には様々な原因があります。

恐ろしい感染症(伝染病)が潜んでいることもあり、適切な診断や治療を行わないと重症化してしまう場合もあります。

 

■ 最近咳をしているな? など気になる事がございましたら、お早めに来院されることをオススメ致します。

 

※ 当院では、統合医療という一般的な動物病院では取り入れていない、複数の優れた医療での治療の選択肢もあるので、副作用もほとんどない医療をお望みの方は、ぜひご連絡下さい。

 

獣医師 田中聖心

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