【こんな症例も治ります シリーズ303】 怒りやすいワンちゃんの難治性外耳炎 も的確な治療でコントロールします。

犬の外耳炎のモデルです。 赤くなっている部分が、炎症が激しい外耳炎です。 外耳道がL字型になっているので、治療が大変です。

参照サイト:

https://bit.ly/2Z9u9Es

 

犬 MIX 7歳 男の子

 

【 最近耳が痒そうで、耳の臭いもクサイ 】ということで来院されたワンちゃんです。

 

■ 耳の中を覗いてみると、中はかなり赤く、また黒い耳垢が多数ありました。

 

■ 耳垢検査と言う、特殊な染色を行って顕微鏡で観察すると、細菌とカビが無数にいました。

 

■ 通常は、この様な場合、病院での定期的な耳洗浄と、家での毎日の点耳薬で治療をします。

 

■ しかし、こちらのワンちゃんは家での点耳が苦手です。 お家でも怒ってしまい、耳を触らせてくれません。

 

 

■ そこで活躍するのが、数年前に新しく発売された特別な良薬です。

 

■ この良薬の効果は、細菌とカビを同時に殺菌作用と炎症(赤み)を抑える作用があるのです。

 

病院で治療の最後に、その良薬を耳に塗り、それから一定期間後にもう1度耳に塗ることで、長期間効果が持続します。 その間、家での治療は必要ありません。

 

■ その後の経過ですが、すぐに耳の痒みや臭いが治まり始め、今でも再発なく幸せに生活されています。

 

■ このワンちゃんのように家で治療が出来ない場合や、毎日の点耳が飼い主様のご負担になる場合などに、この薬はとても有効です。

 

当院は、このように治療法の選択肢が、最新版を含めて複数ありますので、何かお困りのことがございましたら、【セカンドオピニオン】としてもご相談ください。

 

※ 一般的な外耳炎の治療法を行う事で、【治療が不可能な耐性菌による外耳炎など】を起こしてしまって、治りづらくなっているワンちゃんや猫ちゃんが、【セカンドオピニオン】として当院に来られますが、丁寧に診療をさせて頂くと治る事も多いです。

 

ただし、治らないレベルの高い子もおりますので、予めご了承ください。

 

■ 夏は耳の異常が出やすい季節です。 耳だけでも、動物さんは、かなりのストレスを受けてしまいます。 何か変だなと感じたら、早めの来院をお勧め致します。

 

獣医師 湯本優希

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